約 2,551,938 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/421.html
前へ ← 1 2 3 作品 ■▲▼ ラーメン食べたい アルコール漬けの 脳髄が 一人歩きする 土曜23時に ラーメン食べたい ラーメン食べたい ラーメン食べたい 薄汚れたガード下で黴臭い屋台のラーメン食べたい 俺の中の古代が 現代にラーメン求めて吼える 海。 シナプスから大脳の末端まで過剰な電気信号がチカチカ溢れ 今俺は 地上で一番ラーメン食べたい 目の前にラーメンが出されたとして あと5秒で世界が崩壊するとしても 俺はラーメン啜ることを止めない 思うに世界とは この白髪葱や支那竹や焼豚の集合体のように 純粋に丼の中で完結していて 空になる時間にこそ差はあれ いつかは空になること自体は同じだ すなわち ようするに 言うならば 思想や哲学など めんどくさいのだ ならば俺はこの 原初的衝動の尊厳を守ろうと ラーメン食べたい ラーメン食べたい ラーメン食べたい 夜の街をあてあって 千鳥足 だが今俺は 地上で一番 真っ直ぐな魂でラーメン食べたい 101-102 名前:ラーメン食べたい 投稿日:2005/03/30(水) 22 48 27 ID SY3elrx7 【コメント】 158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16 00 31 ID VUWzcKGp 3点 101-102 「ラーメン食べたい」 やられました。こんな作品はネットでなければ見ることができない。 構成も詩句も巧み。むしょうにラーメン食べたくなった。 168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18 23 34 ID SgZa/P9g 2点 101 ラーメン食べたい ラーメンが哲学に昇華されてて、良かった。平易でストレートな表現で物凄い説得力があります。。 740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 25 28 ID SgZa/P9g 101 ラーメン食べたい 読んでる間に、今回の題はもしやラーメンだったかなっと錯覚を覚えてました。 私は実はラーメン食べると吐いてしまう体質なんですが、ラーメン好きでして。 半年に一回ぐらいは欲求に負けて食べてしまいますね。。(虚しい) ラーメンの好きな酔っ払いの姿がよーーーーーく判ります!!面白かったですーー。 766 名前:名前はいらない [] 投稿日:2005/04/08(金) 03 10 37 ID cxv7UfWo 「ラーメン食べたい」を書いたものです。 ここの住人さんに受け入れられるような作品とは思わなかったので 5点も頂けたことが既に予想外で変な気持ちです。 おしっこ氏 葉土氏(しかも3点と2点という評価!)ありがとうございます! ゼッケンさん ヒゲルドさんおめでとうございます。 【得点】 5点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:3点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 ■▲▼ 泥酔 キリキリと旋回しながら舞い上がる意識 大きく揺れる電球の軌跡が尾を引いて流れる 転がるビール缶の光沢が喧騒を醸し 関節に染み込む芳醇な香りがある 女たち 男たちの群れから遠く来て 柱の影には声もなく 花柄の壁にキスをした 雷鳴が近ずき 湿り気を帯びた空気に漂い 崩れ落ちる器がある 雨に歌う鳥がいる 思いは潰えて 金色の河に消えていった 俺は稲妻となった 雨となった 道ゆく傘となった 猫が横切ったので 俺は犬になった 煙草が欲しくて 俺は自動販売機になった 俺は自分を解体してやろうとしたのか 腕をもぎ取り 足を潰し 内臓を取り出し 切り刻み 放り投げ 焼いてやった 肉片は花火のように舞い散った 野心は潰えて 金色の河に消えていった 俺は走り去る雲になった 濡れた電信柱になった 車のライトが眩しいので 俺は闇になった 反吐が出そうになったので 俺は反吐になった すべての輝きに包まれて 俺は輝きそのものになった 詩は泉のように湧き 色彩はゴッホのように渦巻いた 最後に俺の見た夢は 街灯を哀しく映す泥水だった あとはただ 一杯のモーニングコーヒーを飲めばいい 103-104 名前:泥酔 投稿日:2005/03/30(水) 23 08 00 ID kCIx8W+p 【コメント】 147 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 16 39 54 ID AXEUScqX 103-104 泥酔 これこそがダダあシュールレアリスムのアバンギャルドの末裔を名乗れるんじゃない だろうか。稲妻や傘、犬や自動販売機……「俺」は実にいろいろなものになれるんだね。 吉増剛造の初期の詩篇「燃える」なんかも彷彿させる。第5連がもっともポエジーを 誘うところ。最終連のゴッホにいくのは、やや安直に走っているかな、と思うんだけど、 こんなところもすぐにモーツァルトに走る吉増に似ているかなあとも思う。これらの 変身話が「俺の見た夢」と説明されてしまっては完全に興醒めだなあ。詩は必ずしも 合理的な解決に向かわなくてもよい。むしろ、合理のロジックを持ち出されることで、詩の 言葉が熔けてしまうこともあるんだよ。ここの着地が決まっていれば、最高点をつけても いいと思っていただけに、もったいない。 158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16 00 31 ID VUWzcKGp 1点 103-104 「泥酔」 吉増よりはランボーを嗅ぎ取りました。 743 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 05 ID SgZa/P9g 103 泥酔 よった挙句の幻想が気持ちいいです。 (”雷鳴が近づき”の送り仮名を直しておきなはれね。。) 酔ってここまで幻覚が見えるのは羨ましい。。ただ、一つ一つの変身による 感情の変化が記述されてないんでちと寂しいです。(つまり変身対象への形容詞が あえて抜いてあるようで、即物的な印象が残ります)多数への変遷そのものに力点を 置いたということだろうとも思いますが、もう少し色合いがあってもいいような気がしました。 【得点】 3点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 ■▲▼ sou-sei <―あなたと 海に 来ました―> ぼんやりと広がる 海 は 「テンモンガクテキ」な面積で僕の眼を覆います 角膜に 青 だけが焼き付けられます うみ の水分はすべて あなたの身体から流失しました うみ のカルシウムはすべて 無数の貝殻となってあなたの足元に打ち上げられます うみ の底がどうなっているのかは見えません が アー (トテモ) きれいだな。 あなたが 咳込んだり その小さな声帯を震わせて 嘆くような悲しい日には この島の 緩すぎる地盤は ぐわんぐわん とたわみます あなたが口笛を吹いたり 鼻唄こぼれる 幸せなことがあった日は 上空の鳶も 下空の海鵜も ぐるぐると 天さえも あなたを頂点として 輪を描きます 目が回りそうに なりました アー (チョット) 飲みすぎた みたい もし あなたが死んでも このうみは 痕跡となって 残ります だから僕は あなたより1秒だけ 早く死にたい そんなことを 考えている間に 海はもう 満潮です 月が大きいよ! アー (スゴク) 楽しかった! 105-106 名前:sou-sei 投稿日:2005/03/31(木) 00 27 27 ID Vg5xEnko 【コメント】 144 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 11 54 28 ID IJ+KhiUF 105-106 sou-sei この詩を読んで、なんだか大らかな気持ちにさせてもらった。これもひとえにレイアウト の視覚的効果が大きいのかもしれない。ゆったりと行間をとって、空間を広く見せている。 まさに主題の海にピッタリの、さりげない技が光る作品。内容も美しいリリシズムを たたえていて、けっこう好き。「もしあなたが死んでも」以下のところがちょっと、わからない。 ラストに月をもってくるところなんザ、洒落ていますな。いかにも文章を書き慣れたという ひとの落ち着きのある作品でした。 155 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01 21 49 ID e7rjcHOz 1点 105 :sou-sei 1/2:2005/03/31(木) 00 27 27 ID Vg5xEnko アルコールの酔いだとすれば、さわやかな、開放行楽、海水回帰、先祖がえり?? 168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18 23 34 ID SgZa/P9g 2点 105 sou-sei たゆたうような空間。 743 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 05 ID SgZa/P9g 105 sou-sei 同じく酔った幻想、うってかわってたゆたうような酔いです。 行間の空間がそのまま詩世界になってて、うっとり読ませていただきました。 はじめは、”あなた”が酒壜かななんて思ったんですが、どうやら人間のようですね。 (つき)のカタカナの感情が実に効果的です。。 750 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. [sage] 投稿日:2005/04/04(月) 20 57 51 ID W0l98X0z えー、 今回、 「sou-sei」という作品を投稿した者です。 「準チャンプ」ということで、大変光栄です。 アリガトーゴザイマス!! この詩は手元にあった時よりも投稿した後のほうが何だか良く思えた 自分にとっては不思議な詩です。 まだまだ納得できる出来では無いのですけど、たくさんの方に高評価を してもらい、素直に嬉しく思います。 (特にMUJINAさんには強烈なPushをいただきましてwありがとうございます) これからも精進して良い詩を書いていきたいです。 いや、書いていきます。 ソレデハ。 ゼッケンさんチャンプおめでとうございます!!! 【得点】 7点(準チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 ■▲▼ 乱れた女の生活 いつもの店で酒を買う 自分を乱れさせ歩く夜の街 知らない男と手を組む そして過剰な愛をベットで育んでる 知ってる毒を全て吐く そしてストレスは完全燃焼 持ってる記憶を無くす そして一定時間の快感を楽しむ 会社では名のとおった働き者 街中では名のとおった女王 今宵も酒を片手に どっかで愛を育んでる 109 名前:乱れた女の生活 投稿日:2005/03/31(木) 00 52 17 ID 6TeP9NR2 【コメント】 743 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 05 ID SgZa/P9g 109 乱れた女の生活 乱れたっと題に書いているわりには、自嘲の響きもなくて、 それなりに自己完結してしまってます。謳歌してるんならいっそもっとはじけて 書いてしまったほうが読み手も気持ちがいいよな気がしました。 ■▲▼ 古梅酒 床下の古い梅酒の甕の中に 老女が一人 ちんまりと正座している。 皺だらけの顔でにこにこと笑いながら 一匹の小さな透明な竜と遊んでいる。 琥珀色に澄んだ酒の中で 軽く竜を弾く。 竜はきゅうきゅうと笑いながら ゆらり たゆたい 音のない歌を謳う 透明な音の軌跡が束の間の模様を描き出す。 白い梅の花を髪に挿した老女は 手を叩いて ほろほろと 喜ぶのだ。 119 名前:名前はいらない 投稿日:2005/03/31(木) 08 55 36 ID TdRzEn0s 【コメント】 154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01 12 49 ID e7rjcHOz 1点 119 :名前はいらない :2005/03/31(木) 08 55 36 ID TdRzEn0s > 「古梅酒」 この詩、飲み屋従業員というか、いつも、酔っ払いを見ている人が書いたような。 ……?? 743 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 05 ID SgZa/P9g 179 古梅酒 古風な酔い。 751 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:2005/04/04(月) 22 09 06 ID g7JjyEyg チャンプ、準チャンプおめでとうございます。 審査の方お疲れ様です。。 「古梅酒」でした。。。ななほしさん、おしっこさんありがとうーー。 飲み屋の従業員じゃあないんですがーー。常日頃、気持ちよく酔っ払っている 旦那さんを観察していたりします。。w MUJINAさん、男性なんですね。。。奇遇です、あたしは女性なんですよ。 詩板にみえる男性は言葉使いの綺麗な方が多いので、性別がいまひとつ不明だったりします。。 いやだから、どうだってことあないんですがね。 752 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:2005/04/04(月) 23 15 19 ID z3KHBp3F リーフレインさん、あんた女だったのか。ぜったい男だと思ってた・・・ いやだから、どうだってことあないんですがね。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:2点 ■▲▼ 駱駝と夜 足を壊した駱駝は一頭 夜の砂漠で星を見上げて 行ってしまったキャラバンを 風の匂いに嗅ぎました 瞬く星はきらきらと 確かな方位を教えるけれど つむった睫毛に霜は降り たたんだ足はすこし埋まった 星はかわらず瞬いて 闇はますます濃くなるでしょう 砂丘はかわらずかたちをかえて 夜は美しく明けるでしょう そして空には雲ひとつなく 太陽は砂を焼くでしょう 足を壊した駱駝は一頭 霜をやぶいて眼をあけて ぶるりと鼻を震わすと 砂を少し食べました 121 名前:駱駝と夜 投稿日:2005/03/31(木) 20 12 05 ID 14QCy4LJ 【コメント】 148 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 17 05 32 ID AXEUScqX 121 駱駝と夜 一読後の印象は、金子みすヾだな、これは。テーマといい、音読したときの調子といい。 足を壊して置き去りにされた駱駝、というのが、いかにもみすヾが選びそうな題材だし、 哀愁を帯びていてなんとも切ない。第2連「たたんだ足は少し埋まった」はリズムがおかしい。 明らかに作者のミス。そこ以外はほぼケチをつけるところなし。第4連の最終行の 「砂を少し食べました」の部分は「すなをすこおし、たべました」と読むべきなのだろう。 肝心の評価だが、金子みすヾのエピゴーネンとして、オリジナリティーに欠ける、という 見方もできなくはないので、少し時間をかけて審査をしたいところ。 155 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01 21 49 ID e7rjcHOz 1点 121 :駱駝と夜 :2005/03/31(木) 20 12 05 ID 14QCy4LJ なんか判らないけど、砂をかむ、のも、わかるような……。寒さのつらさ、炎天のつらさ……死ぬのはどっちが楽だ? なんちってぇ……。 743 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 05 ID SgZa/P9g 121 駱駝と夜 作者は酒を飲んで、この夢に浸っていたんでしょうか? 微妙なんですが、少々題からはずれたよな気がします。 とても美しい夢です。。。 754 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw [sage] 投稿日:2005/04/05(火) 02 00 17 ID 2kZ5pwdS ども 駱駝と夜を書きました。 ななほしさん、ムジナさん点数ありがとうございました。 ムジナさんの評がとにかく嬉しかったです。 実は金子みすずの作品は読んだことないんですがネ…。 葉土さん、脳内変換の末に酒はいつの間にか砂になりました。 お題から離れた印象を与えてしまったのも無理ないす。 ゼッケンさんにヒゲルドさんオメでした。 審査に携わった皆さん、お疲れ様でした。ありがとう。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 ■▲▼ DRIVE OVER 崩れかけた夜を裂いて ルビーの光が放たれる 飲み込み 全てを消した 赤 ここは? ――… ざあざあと 合羽を叩く 連弾 涎を垂らす ガソリンタンク びしょ濡れバイクが酔っ払って 道幅いっぱいを ひらひらと 綱渡りのスリル 鋭いターンで駆ける 大丈夫 俺も夜更けも 冴えている 歩道のカワウソ 二本足で 眼を閉じて 闇を浴びて 艶かしく 光る髪で タイヤ 金魚 眼玉 ぐしゃっ! 閃光が過ぎる 大丈夫 俺は冴えている 橋の上 街灯達が 速射砲の弾道で 闇のノイズを八つ裂きにする そうか! 俺を閉じ込めてたのは 街でも 夜でも あいつでもなくて 俺の心 そのものだったんだ! 弾ける振動 雨は愛しさを匂わせて ドライブ 生き返るようだ… 都市ガスの貯蔵球が 炎上して 中から巨大なテントウ虫が 現れた 撃て 撃て ヘッドライトから 追尾ミサイル発射! テントウ虫は 七つの傷から どろり どろり 歯車をこぼす 黒い煙吐く ポイズンバグ 濡れて 灰色に冷めた羽が 丸い地球の遺影に変わる またもや閃光 危ない! バイクが酔っ払っている 後部座席には 黒猫のぬいぐるみ 紐で縛ってあるんだから ばしゃばしゃ暴れたって 逃げられないぜ 濡れた路面に 散り散りになった光が 線香花火のように 流れる 流れる 流れる 吸い込まれそう… ディープ ブルー レイン しとしと 信号に 無数のソラスズメダイ 泳いでる 綺麗だ ゆっくり見ていたいんだけど あいつが待ってるからさ 待っている? そう あいつが待っている 今日で あれからちょうど一月 俺が迎えにいけば あいつは頬濡らして また この黒猫のように 公園の入り口 ワンカップを載せたシーソー 酔いに任せて 無人の遊戯 傾く またもや閃光 危ない く あぁ! ☆ 痛… 右眼が粘る 痛みをこらえて開けると 全部赤い 信号が全部赤い 血が出てるのか? 道の向こうの空 黒雲を裂き ルビーの光が伸びる 見たことも無いくらい朝焼けが怖い色だ アスファルトを噛む左頬から 匂う吐き気と芳香 道一面の水溜り 舌を這わすと 錆びた葡萄酒の味がした 胸がぐずぐず 喉がカラカラ 息ができない 右胸が痛い これは肋骨? 畜生 バイクはどこだ?あいつは? お前 真っ赤じゃないか! 122-126 名前:DRIVE OVER 投稿日:2005/03/31(木) 21 39 40 ID Lfa6mlDY 【コメント】 147 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 16 39 54 ID AXEUScqX 122-126 DRIVE OVER どうなんだろう。あえて車で轢いてしまうっていうオチをつけるのは。もちろん、タイトル からしてそうなるのが必然なんだろうけれど、せっかくの好印象の詩がちょっと小説めいて過剰 になるように思うのは私だけだろうか。4/5までは夜の街道の不思議なドライブが 幻想的に描かれていて、読んでいて楽しい。カワウソやテントウムシ、ソラスズメダイなど のもっていきかたがツボに嵌っていて、ちょっとしたSFファンタジーを読んでいる気に させられる。 全体的にもっと圧縮したほうがいいね。それから、「俺を閉じ込めていたのは――俺の 心そのものだったんだ」と気がついて、待っている彼女を迎えにいこうかどうしようかと 話題が展開しているんだから、ラストもやはり事故じゃなくて、恋の行方に筆が向かうのが 自然のように思う。それでも事故にこだわったのは、作者さんなりに理由があるのだろうが、 あとで雑談スレででも本人に聞いてみたい。 158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16 00 31 ID VUWzcKGp 1点 120-126「DRIVE OVER」 題材から来る疾走感がいい。 163 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 02 40 08 ID FZspXvIx [1点] 122 :DRIVE OVER 1/5 744 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 37 ID SgZa/P9g 122 DRIVE OVER 改行が魅力的です。。特に最後の曲線を描くとこが最高にいい。 しかし長い。あと詩文そのものにスピード感がも少し欲しい。 【得点】 3点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 P ◆WN8IybcvEA:1点 ■▲▼ 騙し酒 何も持たずに訪れた墓石前 芽吹く芽無し 咲く花無し ナニモヰラネエ あなたがそう言ったから 貴方の周りには 何も無い 死人に口無し 飲み食う口も無し 酒好きのあなた 酔いから別れて幾十年 飲みたかろう さぞ飲みたかろう けれど あなたがああ言ったから あなたにあげる物は 何も無い 黒い雲 春の目の玉 包み込み 雨垂れ流す 涙のごとき 梅と桜の違いもわからぬあなた 春雨で丁度良い さらさらさらさら 酔えるなら酔え 飲みたいだけ飲め 墓濡らす 雨も酒だと 思えれば 私も酔おう 梅も桜ぞ 129-130 名前:騙し酒 投稿日:2005/03/31(木) 23 19 04 ID 6sRO+0Dl 【コメント】 155 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01 21 49 ID e7rjcHOz 1点 127 :騙し酒 1/2:2005/03/31(木) 23 15 40 ID 6sRO+0Dl > 死人に口無し > 飲み食う口も無し リズムというか、イントネーションというのか、おもしろかった。 744 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 37 ID SgZa/P9g 127 騙し酒 幾十年前になくなった人の墓の前で、思い出にふけるわけだけど、 どうも情が生しい。いっそ一年とかのほがしっくりくるよな気がします。 春雨の読みは「はるさめ」でいいのかな? ども、すわりが・・・。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ ワインレッドの心 シャワーを浴びたら徐にグラスで遊ぶ 街のイルミネーションがくたびれてくる頃に サインは瞳の潤み具合 今夜も麗しく喉がカラカラ 蝶のレッスンを一緒に シーツの海でドルフィンキック チェックアウトの時に感じる葡萄の皮みたいな苦さ 白いドレスの裏側に、そっと隠していて欲しい 昨夜のワインは酸っぱくて、だから涙が少し出た 君の心に注ぎ込もう ワインレッドのかなしみを 131 名前:ワインレッドの心 投稿日:2005/03/31(木) 23 29 01 ID rvwgzEAW 【コメント】 744 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 16 14 37 ID SgZa/P9g 131 ワインレッドの心 カタカナが氾濫。。。。 前へ ← 1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/503.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 仏陀inゴールデン街 696 名前:仏陀inゴールデン街 [] 投稿日:03/11/08(土) 23 15 ID TGNqNeSY New!! 仏陀が自転車でコケタ 恥かしそうに起き上がって 後ろで見守る群衆に ペコリと一つあたまを下げて ゴールデン街のほうにまたペダルをこぎだした ジグザグ走行だった 仏陀が ゴールデン街の居酒屋で 芸術家だけにはなるなよ となんども言った 目が潤んでた 家に帰ってもキリストとアラーが喧嘩してて 居場所がないらしい 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 臨死体験 697 名前:臨死体験 [] 投稿日:03/11/08(土) 23 23 ID 754foeIB New!! ギプスの右足をかばいながら彼女とイイ感じになった所で 悲劇は起きた 息しても息しても息しても、肺が膨れない なんですか、血の塊が肺に詰まって梗塞なんだとか 22分で救急車のサイレン ベタベタ電極貼られて、相当恥ずかしいぞ ナースステーションに響く僕の心音 「今夜はいられますか」 答える彼女の涙声もしっかり聴こえてる でもな、悪い、僕は死に物狂いで呼吸してたんだ 未来も親もどうでもよくて 君のことすらもう頭になくて 呼吸するとき激痛なんだ、でも僕はがんばった 吸うぞ(痛てて)うおりゃああ! 吐くぞ ぐおーいしゅううう まだ吸うぞ(痛てて)どすこーい! 吐いてやるっ どひゅううううう! もういっちょ吸うぞ(痛ててて)ぐおおおおおおーん! 吐くぞ(泣きそうだぞ)しゅひゅううううううっ 負けるもんか 長らえるためじゃない 助かるためでもない 呼吸にただ全力注いでいた 死への恐れさえ微塵もなく いつか朝がきて幸運にも僕は助かったが 一度も思い出すゆとりなんかなかったよ、 神様 生きてるうちは会えないのかもね 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 祈り 698 名前:祈り [] 投稿日:03/11/08(土) 23 26 ID tiCP/E/3 New!! 私は祈らない そう決めていた 祈る対象を見出せないからだ けれど私は再び渇望し 初めて嫉妬する! 私は叫ぶ! 聞く者などいないのに! どうか! どうか……! その先にある願いが口に出せず どうか私に! 本当の才能をください! そんなことを願う人間は凡才だと 分かっていながら願う 甘すぎる愚かすぎる自分を 私は投げ出した! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 愚痴 699 名前:愚痴1 [] 投稿日:03/11/08(土) 23 57 ID o4JJUX93 New!! 青いりんごに赤色を縫って 季節ごとに空の色を変えて 牛の白と黒の模様の配列を一匹一匹考えて 指紋もいちいちかぶらないように気をつけて 正直やってられません 神様やめたいです なんでわざわざ俺が神なんですよ 私は絶対的な神なんですよ わかってますか? 時々人類よ自分でしろや と言いたくなるんです それでもなんか言ってるんですよ 雨降らせ とか 暑い とか 今年は冷夏 だとか こっちは何千年も先のことを考えて やってるっていうのに 700 名前:愚痴2 [] 投稿日:03/11/08(土) 23 58 ID o4JJUX93 New!! 明日はあれですよ神の国の建設費用の捻出と 設計図を書き上げなければ えーっと人類の数はと、、、、、 数多いって費用がたりませんよ 公共事業でああだこうだお金がなんだとか言う前に 自分達の数の多さをなんとかしてくれと 朝から晩までセックスして 子供をポンポン生んで こっちはそんな時間もありませんよ もうぶっちゃけ本当に欝なんです 神様やめたいんです でも死ねないんです 宇宙の法則かってにいじったら部下に怒られるんです お酒かって死ぬほど飲みたいんです 二日酔いとかにもなってみたいんです どこかの温泉にだってつかりたいんです もういやです 本当にやめたいんです 701 名前:愚痴3 [] 投稿日:03/11/08(土) 23 59 ID o4JJUX93 New!! やめるとか言ったらいったらで 宇宙をビックバンで壊さないといけないんです 一応規則になってますんで そしたらそしたらですごく暇なんです 一人になっちゃうんです 寂しいんです 泣きそうになるんです もうやだこんな生活 時々預言者とかを使って世界を変えてみたりも するんですが最近はそんな気すらも起きません もう生きる気力がないんです 引きこもりが問題になってますが すごく気持ちとかがわかりますし 自殺してしまう中年の人たちの気持ちも わかるようになってしまいました 偏頭痛はひどいし肩はこるし この際仏教に入って悟りを開こうかと思ったりもするんです そしたらなんか楽になれるかもしれません でもできないんです 神様ですから ~黙示録おまけ袋とじより 20xx年 仏塔から見つかる~ 702 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/11/09(日) 00 03 ID iNOs6HxT New!! 699 縫ってを塗ってに訂正。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ チェリー 703 名前:チェリー① [] 投稿日:03/11/09(日) 01 28 ID CRl+8hfj New!! さくらんぼの中には神様がいる。 そう昔聞いて それ以来さくらんぼ食べると 私は神様に会う。 神様 そっちはどうですか。 こっちは色々変りました。 変っちまいました。 何か取り残された気分です。 昨日 友と酒を呑んだ。 そいつは笑ってとめどなく話す。 笑いながら私の左頬をはたいた。 うるせぇ と言いながらまた笑う。 704 名前:チェリー② [] 投稿日:03/11/09(日) 01 28 ID CRl+8hfj New!! 帰路 そいつは酷く酔って 地べたに這いつくばり 嗚咽しながらおいおい泣いた。 みんなが好きだと。 あいつの事がまだ好きだと。 どうして上手くやれないんだろう。 どうして自分は答えられないんだろう、と。 さくらんぼを食べればいい。 きっと神様に会えるから。 背中を撫でながら みんなもお前の事が好きだよと言った。 スーパーマンでもヒーローでもないお前が好きだよと そう言ったら泣きながらうなずいた。 月がほっこりと浮かぶ。 その下で唾と鼻水だらだら流しながら 何もできなかったと黒い影がつぶやく。 705 名前:チェリー③ [] 投稿日:03/11/09(日) 01 29 ID CRl+8hfj New!! 思わず祈った。 どうか神様。 こいつがもっともっと幸せになれますように。 いつだって笑ってられますように。 なるべく上手く物事が運びますように。 せめてまたこうやって酒が呑めますように。 なぁ神様。 そこんとこ一つ 頼むよ神様。 泣きじゃくる背に目線を合わせ ずっと今のままだといいのにね、と言った。 このままみんなでバカやって 会いたい時にはすぐ会える距離にいて ずっとあの子の事想ってられて そういう毎日が続けばいいのにねと。 少し体を上げ ごめんとそいつは小さく言った。 まぁこういう日もあるわさと 負けずに聞えぬ声で言った。 さくらんぼ食べろよ。 なぁ こんな日が続かないって 本当は知ってるから きっと何もかも愛しいんだよ。 お前も私も。 706 名前:チェリー④ [] 投稿日:03/11/09(日) 01 30 ID CRl+8hfj New!! さくらんぼの中には神様がいる。 けれど少し目を離すと さくらんぼは黒ずみ 神様はいなくなってしまう。 また会おうって言ってるのか もう会えないかもなと笑ってるのか まだ分かんね。 さくらんぼ食べろよ。 美味いうちに食べろよ。 神様がいるうちに食べろよ。 今を惜しんで 食べろよ。さあ食べろ。 食い尽くせ。 神様がいるさくらんぼを 今のうちに食い尽くせ。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ null-strings 711 名前:null-strings [sage] 投稿日:03/11/09(日) 17 29 ID 6J6K2Xw/ New!! ひとり、椅子に座る仕草。 真ん中が、つまさきの中に、生まれる。 地面に、突き刺さっていないことを 塗りつぶさなければ。 小指を、水平線のほうへ、つっと立てる。 回っている、回っている。 伸び縮みするつながりに、引っ張られて 蟻も、 羊飼いも、 七夕も、 卒業式の体育館裏も、 チロルも、落し物のように、回っている。 扉のビタミン 生まれないために、祈っている。 閉じ込めた沈黙に、「神」と名乗らせるのは、慣れたこと、で。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 生まれた生きた… 714 名前:生まれた生きた… [] 投稿日:03/11/10(月) 00 05 ID k6UV6cIG New!! 神がいないことに気がついた神無月のある日 20まで生きている証もない はたちに何かの意味も 誰かが付けた ちょっとした付加価値 やる気がアップする いけるかもしれないと思った その瞬間 気づいた 何もない荒涼とした未来に 神もいないことに 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 神様の有給 716 名前:神様の有給 [sage] 投稿日:03/11/11(火) 01 17 ID Ttt/BUg2 New!! 彼女を失った僕が見上げた空 見上げた空は青く そこから見える僕らなんてちっぽけなもんさ いなくなった彼女からもらった 優しさの言葉を持って また歩き出す 神様なんかいらない 俺には彼女と家族と、みんながいればそれだけでいい 神様はそこで茶でも飲んでくつろいでてよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 小さな神様 717 名前:小さな神様 [sage] 投稿日:03/11/11(火) 10 21 ID EbkSSVLN New!! さあ目を閉じて 静かな旅に出よう 夢の中 左手に安らぎと右手に温もりを感じて キミが隣で笑い 幸せなら きっと世界中のみんなの笑顔が見える おいで小さな神様 そっと抱きしめてあげる もしも願いがかなうのなら その瞳がいつも 澄んでいますように その手の中 幸せが握られていますように さあ目を開けて 柔らかな光を浴びよう 今日も左手にお日様と 右手に風と手をつなごう キミが隣で笑い 幸せなら きっと世界中のみんなの笑顔が見える おいで小さな神様 いつも見守ってあげる もしも願いがかなうのなら その瞳がいつも 明日を見てますように その手の中 夢が握られていますように 透明な笑顔 小さな背中に見えない翼を感じて 羽ばたこうとする時 きっとキミを素敵な世界が待っている 小さな小さな神様へ 明日も世界に微笑を 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/290.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 熱 開催期間 03/07/11~03/07/22 参加作品数 26 審査員 9人 本スレ 8の344-414, 8の415-455 議論スレ 6の683-723 【チャンプ】 ふたたびボワン(スーパーチャンプ・ドン亀):13点 【準チャンプ】 果てしない男達の夢(Canopus):11点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 345 初恋 - 1 348 夏よさらば - 1 351 テニス - 7 353 逆襲 - - 354-356 病床 - - 357-358 微熱 - 2 359,362 手 - 2 363 はちどさんぶ - - 364 温点冷点を持つ故に - 1 365-368 果てしない男達の夢 Canopus 11 370 なまえをいれてください - - 375 熱 いかいか - 376 『視線が熱を放つ瞳』 - - 377 HOT BRAIN - - 378 華 - - 379 プラネタリウム・ジーザス 脚立 10 390 加速 快楽童子 5 397 熱を感じる日 - 1 398-399 速過ぎた夏に ame 7 400 八月の斜陽 - 2 402-403 鍾乳洞 たもい 9 404 まばたき - 8 405-407 ここは天国 - 4 408-412 ふたたびボワン スーパーチャンプ・ドン亀 13 413 一通 - - 414-415 そしてはじまりへ - 1 【審査員】 なみなみお ◆mCFk32Woec kamiru ◆aeug.wO/8g ame ◆yUHAxrOw2c ななほし ◆lYiSp4aok. 霧都 ◆SNOW/oy/Uw 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q Canopus ◆DYj1h.j3e. ドン亀 ◆YdTp8oxx7. たもい 【採点レス】 422 名前:なみなみお ◆mCFk32Woec [] 投稿日:03/07/20(日) 01 42 ID BBPIE0+0 <採点> 【3点】 408-412ふたたびボワン 【2点】 379 プラネタリウム・ジーザス 【1点】 345 初恋 357-358 微熱 365-368 果てしない男達の夢 425 名前:kamiru ◆aeug.wO/8g [] 投稿日:03/07/21(月) 16 23 ID +lbm/GwR 【3点】 365-368 果てしない男達の夢 【2点】 404 まばたき 398-399 速過ぎた夏に 【1点】 402-403 鍾乳洞 351 テニス 390 加速 426 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:03/07/21(月) 17 13 ID N8r8g1qB 【2点】です。 402-403 鍾乳洞 408-412 ふたたびボワン 【1点】です。 351 テニス 400 八月の斜陽 405-407 ここは天国 428 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:03/07/22(火) 01 10 ID 0bWHqECZ 3点 379 :プラネタリウム・ジーザス :03/07/18 04 43 ID +v5+UZem 2点 365 :果てしない男たちの夢/1 :03/07/14 23 17 ID pkw4OKLg 2点 408 :ふたたびボワン(1) :03/07/19 23 26 ID 0MVOleIc 1点 402 :鍾乳洞 1/2 :03/07/19 22 10 ID jYWFo1YX 1点 359 :手~1~ :03/07/13 21 45 ID fHj7NpMd 1点 364 :温点冷点を持つ故に :03/07/14 02 42 ID n15Q8hgj 1点 390 :加速 :03/07/18 13 26 ID uMw1C/ii 429 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:03/07/22(火) 02 52 ID Ig36Un5t 402-403 鍾乳洞 3点 404 まばたき 2点 408-412 ふたたびボワン 2点 351 テニス 1点 359, 362 手 1点 405-407 ここは天国 1点 436 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:03/07/22(火) 22 09 ID GF+me5xz 3点 408-412「ふたたびボワン」 2点 365-368「果てしない男たちの夢」 379「プラネタリウム・ジーザス」 402-403「鍾乳洞」 1点 357-358「微熱」 398-399「速過ぎた夏に」 404「まばたき」 442 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [age] 投稿日:03/07/22(火) 22 52 ID EGC9y85R 2点 351 キューバでは暑さで人が溶けるらしいね。悪夢のような熱。 1点 348 おねしょかな?おねしょだ。激しめのわらべ歌。 390 テーマは、一ひねりほしかった。ことばの構築に。 400 努力賞。大仰すぎるかなあ。 404 前半のことばの流れに。 443 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [age] 投稿日:03/07/22(火) 22 56 ID EGC9y85R 追加。 2点 398-399 力作。熱と時間の、ベクトルの置換が心地いい。 444 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:03/07/22(火) 23 12 ID XkoHXayL 【2点】 351「テニス」 365-368「果てしない男たちの夢」 【1点】 379「プラネタリウム・ジーザス」 390「加速」 398「速過ぎた夏に」 405-408「ここは天国」 447 名前:たもい [sage] 投稿日:03/07/22(火) 23 59 ID tqRLQydQ 【2点】 379 プラネタリウム・ジーザス 404 まばたき 【1点】 365-368 果てしない男達の夢 390 加速 397 熱を感じる日 398-399 速過ぎた夏に 405-407 ここは天国 408-412 ふたたびボワン 414-415 そしてはじまりへ 作品 ■▲▼ 初恋 345 名前:初恋 [] 投稿日:03/07/11(金) 03 56 ID EFOb7ek5 幼馴染の君と はじめて別々の学校へ通う お隣さん同士 家族ぐるみの付き合い 僕は君を「おまえ」と呼び 君は僕を「あんた」と呼ぶ じゃれあうような15年間 まるで兄弟のような関係 クラスメートにからかわれても あまりのありえなさに気にもならない そんな二人の仲 何時までも続いた 君はバスケ部に入った おとこおんなの君らしい選択 僕は山岳部に入った 「変な奴!」君の声が聞こえる 高校はとてもとても楽しい 山岳部はとてもとても楽しい 校風は何より自由だった そして大人として扱ってくれた 部活は何より自主的だった 子供では居られなかった 僕の世界は広がり 狭かった家の世界は過去のものになりつつあった 山はすばらしい バスケはすばらしい 自然はすばらしい スポーツはすばらしい おのれひとりが頼りだ 仲間がいるから高みを目指せる いただきから見える景色は絶品だ 紅白戦の勝利は最高 八ヶ岳冬季登山は登頂できなかった インターハイは予選で負けた 素晴らしい先輩に恵まれた 素敵な先輩がいるの 僕は君の赤らんだ頬を見て 君が熱に浮かれているのが分かった あれは小学五年生の冬だった 体温計の水銀は39の数字を越えた 艶やかな君の頬が 苦しそうに赤らんで 今の君は嬉しそうにはにかんで 男の名前を告げた そこに熱で寝込んだ日の少年のような君はいなく すっかり女性らしく胸が盛り上がった君がいた 僕はうつむき自分のごつくなった手を見て 胸の奥にとげが刺さったのに気づいた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 夏よさらば 348 名前:夏よさらば [] 投稿日:03/07/12(土) 01 53 ID iDS+2yqq 夏よさらば さらばよ夏 夏は寝床に 寝床は砂浜 ざあざざん ざざあ ざんざざあ 立ち小便 ぼおああん ぼおああん ぼああああん 鐘の中 じゅあじゅあああんじゅあじょあああん 波が月を攫っていって 泣くな子供 子供よ泣くな 夏の響きが砂浜に 染み込むその時 覚えておけよ また夏が来るのだから かならず夏は来るのだから 泣くな子供よ 子供よ泣くな 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ テニス 351 名前:テニス [] 投稿日:03/07/13(日) 02 06 ID 0rr84CxJ コート サイドにフレッシュ飲料が並び 自分が虫のように感じられる俺には それが遠い この判事はさっきから"30-40"と繰り返しているばかりだ。 電池太腿の富子にそう語ったところ 何言ってんの。"15 all"じゃないの。 とどんぐり眼の周りの翳に汗を溜め彼女は返す しかし、という意を知らす格好で判事に目を遣ると 彼はその黒い服のみを遺し既に溶け去っていて かつて彼だった液は大方蒸発している たちまち肩幅の狭い新判事が 薄檸檬色のズボンの裾に足を絡ませながら 逆にスコアを訊ねたから "30-40"です。と答えた 案じた通り新判事にそれは正しく伝わっていず 彼が"deuce"と宣しゲームを再開させる その時自分が虫のように感じられる俺には ジュースが遠い ジュースが遠い "30-40"です。 何言ってんの。"15 all"じゃないの。 "30-40"です。 ダブル フォルトを狙いながら 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 逆襲 353 名前:逆襲 [] 投稿日:03/07/13(日) 02 20 ID fWVKvopd 古いCDが机の上に散らばって 今はもう鏡がわり 出掛ける前にニッて笑ったらもう用なし ボールペンの上にフリスビー コンポ止めて中身出して それはそれは大事に大事に ケースの中にしまってやる もう出掛ける 鍵かける 町でふっと昔聴いた歌が流れる 部屋の汚さにうんざりしながら なんとか開けたスペースで 煙草を吸ってテレビをつけて コンポつけてケースから お気に入り出した時に気が付いた 何処にしまったんだろう ガチャガチャラック荒らして 無い あそこか 机の上の円盤の山を 一枚一枚ひっくり返して あった 「大都会に 僕はもうひとりで 投げ捨てられた 空き缶のようだ 互いの全てを知り尽くすまでが 愛ならば いっそ永久に眠ろうか 世界が終わる」キュルルル ドゥルルル チカッ ブッ あわてて止めて青ざめた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 病床 354 名前:病床(1) [sage] 投稿日:03/07/13(日) 02 21 ID 9N4abHVE 風邪をひいた。 体温計で計ってみたら熱が39度ある。 頭と喉が痛いし、鼻も出る。 一人きりの部屋で、布団に寝転びながら、淡々とした時間を過ごす。 ふと考える彼女の事。 もし、側に居てくれたら・・・。 精神的に弱ってるから、誰かに居て欲しいって気持ちは確かにある。 でもそれだけじゃないんだ。 この間、好きな人が出来たって言ってたな。 確か、同じサークルの先輩だとか。 一度だけ見た事あるが、なかなかかっこよかった。 勉強もスポーツも出来て、人望も厚いらしい。 おまけに金持ちときてる。 俺の勝てるのは、三重跳びが4回出来るって事くらいか。 ・・・・・アホか、俺は。あ~、頭痛い。 355 名前:病床(2) [sage] 投稿日:03/07/13(日) 02 28 ID 9N4abHVE ちょっと前までは良い感じだったんだ。 武本の奴とか、俺と彼女が付き合ってるって勘違いしてたし。 とりあえず否定しといたけど、なんか嬉しかった。 テスト前、教科書の貸し借りという名目でお互いの部屋を行き来したりして。 こうなるんだったら、あの時に何かしとけば良かったぜ。損したな。 ・・・アホか、俺は。あ~、頭痛い。 もしかしてこれは不治の病じゃないか。 あの台湾かなんかから来た伝染病だ。そうに決まってる! どうりで汗が滝のように流れるし、無性にドキドキしてる。 このまま死んじゃうのかなぁ・・・。 おいっ!今すぐに俺の家に来て看病してくれないと、一生後悔するぞっ! ・・・アホか、俺は。あ~、頭痛い。 356 名前:病床(3) [sage] 投稿日:03/07/13(日) 02 35 ID 9N4abHVE それにしても、すごい幸せそうだったな。 恋愛ってそんなもんなのかな。 そういえば、俺もそうだったかな。 彼女に関する些細な事に一喜一憂して。 若かったな、俺。・・・なんかオッサンみたいだな。 今頃一緒に居るのだろうか。今日一緒に出かけるとか行ってたし。 俺が風邪をこじらせて良かったな。 元気だったら、当然邪魔してるところだぜ。 お前の事が好きだって言ってな。 そうすれば振り向いてくれるかな。 ・・・アホか、俺は。あ~、頭痛い。 ええいっ!考えるのはやめにして、昨日コンビニで買ったお粥でも食うか。 でも彼女なら、もっと旨いもん作ってくれるんだろうな・・・。 死ぬほど頭が痛いけど、少し想像の中の幸せに浸ってみますか。 それくらい許せ! (了) 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 微熱 357 名前:微熱 前 [sage] 投稿日:03/07/13(日) 02 42 ID 21jkn26A 37.2Cと表示されたディスプレイ に映るにやけた口元 「最近お疲れですねー」 栄養ドリンク片手に落ち目のタレントが営業スマイル 今日のあなたはいつも以上に輝いていますよ あ、私にはそれ必要ありません 8 30古典 五段活用とか言っておいて んなもん普段活用しねーよ(笑)、みたいな 私は布団にコテンコテン 硬い机に慣れた体には優しすぎるフィット感 部屋に鳴り響く宮崎サウンド 「どしたの今日?あ、もしかして」 いいえ、サボりではありませぬ これは法で定められた正当ななんちゃら と送ったら馬鹿の一言が返ってきた 358 名前:微熱 後 [sage] 投稿日:03/07/13(日) 02 43 ID 21jkn26A 10 15数学 赤いテスト用紙は毎度のことで 今日はそれを拝めなくて済むという安堵感 来週は、が頭をよぎったなら 思い出して 「今を生きろ」 はい、先生 私は今を生きています。 の割には意外と頭が重くて 見上げた天井はいつもの1.5倍の高さに 掛かっているタオルは秋空のようにカサカサに 乾燥した空気はのどの辺りをちくちくと蜜蜂のように そんな私の部屋に お母さんが湯気と一緒にやってきた 12 50世界史 なんだか 眠くなってきた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 手 359 名前:手~1~ [] 投稿日:03/07/13(日) 21 45 ID fHj7NpMd 「お兄ちゃん、僕のバク取ったでしょ?」 ? 狂ったのか?弟よ。 バクってなんだ?バクって。 考える考えるずっと考える が、わからない。 次の日には 「お兄ちゃん、僕あのバクがないと遠足いけないんだよぉ!」 だから何?バクって。 3日後 弟が俺の部屋をひっくり返して何か探している。バクか? 「絶対バクを見つけてやるんだから!!!」 もう勝手にしろ。 362 名前:手~2~ [] 投稿日:03/07/13(日) 21 54 ID fHj7NpMd その後 「おかぁさん!お兄ちゃんが僕のバク返してくれないの~~~!!」 とうとう母さんに泣きついた。 その上母さんまでも 「早くバクを返しなさい!」 ワケわからないのに怒られた。やってらんねぇ。 あれからずっとバクについて考えているがいまだにわからない。 気がつけば手の平には脂っぽい汗がじっとりと それはもうじっとりとついていた。 でも手の平を見つめてもバクがなにかは思いつけなかった なぁ弟よ 旅立つ前にバクがなんなのか教えてくれても良いじゃないか すんごく気になるんだけど。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ はちどさんぶ 363 名前:はちどさんぶ [] 投稿日:03/07/13(日) 22 18 ID vSj5hepx からだがだるい からだがだるい ひたいからはなのしたから汗がにじみでてきて しまいにはめからも汗がほおをつたって からだがだるい まだ からだがだるい 吐く息がしっけをおび 汗がじょうはつしていくのがかんじられる ああ からだがだるい それでも このじょうたいをいじしたら いつもよりずっとやさしいあなたがいるから もっとやさしいあなたがいるから 今 そんなにわるくないかな なんて 思いつつ やっぱりからだがだるい 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/207.html
1 2 3 4 → 次へ お題 冬 開催期間 2005/02/02~2005/02/12 参加作品数 33 審査員 4人 本スレ 13の475-558? 議論スレ 9の512-530 【チャンプ】 雪粒20030457231個を昇り私は落ちた(ギリシャ):6点 【準チャンプ】 二月(GON):4点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 476 酒 - 2 477 雪粒20030457231個を昇り私は落ちた ギリシャ 6 478-479 凍え雪 - - 480 夜風 - 1 481-482 明日はきっといいことあるよ おちば 1 483-484 氷柱 - - 485,491 Childhood - 1 486 カイロ - - 487 冬の家 MUJINA - 488 冬の日 - 1 489 冬の待機 脇 - 490 ボレロ 新月てるあき - 492 大地のうた わに - 493-494 春待ち月 - - 495 夢のみそしる - - 496 僕の曖昧な 昨日へ - - 497-500 ふゆのひとよ ゼッケン 2 501 僕の朝 - - 502-503 冬夜空 - - 504 ほほほ - - 505 覚醒 - - 506 春。 - 1 507 今日の透明な光 - - 508-509 ぬくぬく - 3 510-512 Di/stance Canopus - 513 frozen - - 514 四行詩 ・冬 - - 515 お母さんといっしょ 猛禽 1 516 二月 GON 4 517-518 長い冬 - 1 519-522 長い冬 - - 524 風の冬が解けて - - 525 鉄が夢を見ていた - - (525は投稿締切を過ぎていたので失格) 【審査員】 脇 ◆eBWUIXUMPI ななほし ◆lYiSp4aok. Canopus ◆DYj1h.j3e. 葉土 ◆Rain/1Ex.w 【採点レス】 539 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 11 20 42 ID 0kRGZv08 審査・採点です。 2点 508-509 ぬくぬく 1点 497-500 ふゆのひとよ 506 春。 516 二月 541 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/12(土) 00 47 32 ID r49iD7ES 3点 477 :雪粒20030457231個を昇り私は落ちた : 2点 476 :酒 :05/02/02 06 30 36 ID XYtDYCqT 2点 525 :「鉄が夢を見ていた」:05/02/10 09 34 06 ID IMq9/qFm 1点 480 :夜風 :05/02/02 20 20 15 ID Icu+kq7z 1点 488 :冬の日 :05/02/04 00 46 08 ID INpx5Fbk 542 名前:ななほし# [] 投稿日:05/02/12(土) 00 56 08 ID r49iD7ES 1点 516 :二月 :05/02/09 22 39 22 ID sJOFS/fI 1点 518 :長い冬 2/2:05/02/09 22 46 20 ID vMdJDmCG 545 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:05/02/12(土) 20 34 23 ID pHZJKJ1R 1点 477 『雪粒20030457231個を昇り私は落ちた』 481-482 『明日はきっといいことあるよ』 485 『Childhood』 515 『お母さんといっしょ』 516 『二月』 以上です。 546 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:05/02/12(土) 21 43 29 ID KPv0B+J8 477 :雪粒20030457231個を昇り私は落ちた 2点 497 :ふゆのひとよ 1点 508 : ぬくぬく 1点 516 二月 1点 作品 ■▲▼ 酒 冬が切れて だらんと萎える 寒さも空気も日の暖かさも 垂れたまま動かなくなる 目がかすんでいる 笑みを絶えずに 体でアクション 拍子でおでんがあたり一面に かつおの風味 私は はにかんで財布とたばこを探していると いつの間にか日が暮れて 延々暗い電灯が不規則に点滅 ぐしょぐしょに濡れた手袋を電灯にかざして ジャンパーを脱ぎ捨た 川に飛び込んで 財布とたばこを探して 鼻が凍り付いた 諦めた 車のライトが水面を滑っているのを わけもなく追いかけてみたりして 小便を垂れ流し 泣き喚いて 念仏を唱えた 冬にしては見事な花火が水面に上空に あらわれ 水面を這って 上空を見 流れて 流れて 流れて来た 水平に平凡に悲惨になってきた だからどうしようかなんてのは念仏に吐き捨てて 軒並みが光輝いている 両岸私を照らさん 限り 何故か私は愛されているような気がしている 流れて 流れて 流れて 北流れて 流れて 流れて 北流れて 流れて 流れて 北流れて 流れて 流れて 北 476 名前:酒 [sage] 投稿日:05/02/02(水) 06 30 36 ID XYtDYCqT 【コメント】 531 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 50 58 ID 0kRGZv08 476 酒 一読して、手帳に書きとめた本人しかわからない日記、というような印象でした。 無駄なものを省きに省いている感じがしましたが、ですが、この時の"無駄なもの" というのは、それを書いた本人にだけ、であって、もしかしたら、 他者が読むときには、要るかもしれなかったものをも、省いてしまっているかもしれない、 と思いました。でも、きっとそれは、意志を持ってそうしているのだ、というような気がして、 その様子が、"手帳に書きとめた本人しかわからない日記"のように、映ったのだと思います。 541 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/12(土) 00 47 32 ID r49iD7ES 2点 476 :酒 :05/02/02 06 30 36 ID XYtDYCqT 最後、流れて 北 この〆方が、どうにも宴会芸のようかなぁ……。 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ■▲▼ 雪粒20030457231個を昇り私は落ちた 張りつめた朝の空気の壁は 天までそびえ立ち 私の眼前をふさいだ 少し降りだした雪の一粒に 足をかけ 一歩一歩昇っていく この壁は果てしなく 降り続く雪は 私の頭上に高く高く積もる 手足の感覚はすでになく 脳から送られるはずの信号は 口から白い雲となり吐き出されるばかり 春が来れば 私はまた地に落ちる 冬が来れば 私はまた天に昇ろうとする 地は近く 天は遠い 冬は短すぎたのだ …… 雪粒に足をかけ 昇る 477 名前:雪粒20030457231個を昇り私は落ちた [sage] 投稿日:05/02/02(水) 15 33 08 ID Yv5rAv2Q 【コメント】 531 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 50 58 ID 0kRGZv08 477 雪粒20030457231個を昇り私は落ちた 何故昇ろうとしているのかなぁと、そこが疑問です。 おもしろいな、と少し思ったのです。ですが同時に、説得力がないかなぁとも思いました。 天は遠い。冬は短"すぎ"る。何故昇りたいのかを、さぐることのない、今のままでは、 読者……というかわたしを、納得させるのは、難しいと思いました。完成度は高いと思いました。 題名は、好みの方もいらっしゃるだろうなぁと思います。わたしは感心しませんでした。 541 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/12(土) 00 47 32 ID r49iD7ES 3点 477 :雪粒20030457231個を昇り私は落ちた : 人間は雪山に竹原の広がるような青竹も隠れる白い拒絶のような単々とした宇宙 を持っているのかもしれないデス。 546 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage ] 投稿日:05/02/12(土) 21 43 29 ID KPv0B+J8 477 :雪粒20030457231個を昇り私は落ちた 2点 雪粒を昇っていく世界がびっくりするほど美しいです。 558 名前:ギリシャ ◆Greek82/Ig [sage] 投稿日:05/02/14(月) 01 23 10 ID Ar7DGKmy あー・・ども、私が『雪粒20030457231個を昇り私は落ちた』の作者 カノプーのいじけた書き込みと猛禽のテンパり具合を見て にやけながら次のお題 「遊」で 締め切りよくわからんので誰か書いといて 524 名前:ギリシャ ◆Greek82/Ig [sage] 投稿日:05/02/14(月) 03 43 49 ID Ar7DGKmy 審査の方おつかれ&ありがとう と形だけのあいさつして・・・ んじゃ軽く説明?をば あれは自分の頭の中のイメージというか映像を文字にしただけで 特に意味なんかなーい 推敲もまったくしてない即興ー とはいっても前から書き(描き)たかったイメージなん・・・ 説明するのなんか面倒になった・・・・ 以上。 【得点】 6点(チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 ■▲▼ 凍え雪 降りつもる北国の 雪の中 傘も無く 溢れてくる悲しみを かぶせたまま歩いてる 何かを探してさまよう舞雪 記憶なくした鳥のよう 白樺の枝 積もりかけ すべり落ちてまた迷う 空おおう重き雲 涙流すあの日の記憶 過ぎていく灰色の 日々の中 夢も無く 終わりのない虚しさに 流されつつ歩いてた 一人で震えて見つめる山肌 雪に隠れた木々の色 心に眠る 過去の影 映りかけてまた消える 空おおう重き雲 涙さえも凍てつく気温 冷たく凍るまつ毛 頬にあたり溶ける雪 もう何もない時間 今はただ凍えて 降りつもる北国の 雪の中 傘も無く 溢れてくる悲しみを かぶせたまま歩いてる 478-479 名前:凍え雪 [] 投稿日:05/02/02(水) 17 51 45 ID xril+AdR 【コメント】 531 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 50 58 ID 0kRGZv08 478-479 凍え雪 なぜ、この文字列から、わたしが詩情を感じないのだろう、といぶかしんで思います。 流れや、情景を、感じ取ることが、わたしは出来ませんでした。 きれいな言葉の選び方ですが、すべてがぶつぎりになってしまっていると思います。 ■▲▼ 夜風 湯気が ふわり あぁ 光るひとつひとつが とてもあたたかい しずかな よろこびを乗せた 風の音がする ひゅうぅ 湯気が ふわり ひゅうぅ 480 名前:夜風 [sage] 投稿日:05/02/02(水) 20 20 15 ID Icu+kq7z 【コメント】 531 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 50 58 ID 0kRGZv08 480 夜風 気分が良い感じが伝わってくるような気がしました。 ですがこれだけでは、わたしは酔えません。画とか、音楽とか。補うものが、多々必要で、 ですがそれでは、一つの詩作品としては、不完全だということなのだと思うのです。 541 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/12(土) 00 47 32 ID r49iD7ES 1点 480 :夜風 :05/02/02 20 20 15 ID Icu+kq7z 冬の盛り。これからは暖かくなる……かなぁ? 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 明日はきっといいことあるよ テレビのBGM どれも外の世界の話 白 モノトーンの部屋の中で有り余るほど白は見てきた 窓は赤いマンションだけ 申し訳な一人分のちいさな庭 室外機が置いてある 少し背の高い 腕の伸ばして見てみれば 白には遠い涙色 テレビを消す 無音に近い雑音 何を考えているのだろう 音楽でもかけるか キーはランダム 虚無が30%ぐらい中和され 音楽が聞こえない 太鼓が聞こえる 暇はやがて眠りを誘う 深夜になって 時計の音 ああ 明るい 快い違和感 僕の庭がこんなに明るいのははじめてだ さむいね 481-482 名前:明日はきっといいことあるよ(1/2) [sage] 投稿日:05/02/03(木) 01 01 50 ID 5fcwlbo7 【コメント】 532 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 52 20 ID 0kRGZv08 481-482 明日はきっといいことあるよ 読み終えて、最後に題名を再び見て、なるほど、と思いました。 無音に近い雑音、虚無が~中和され、など。わからなくはないけれども、 容易な気がする文字列で、気になるのはそこでした。 虚無と書いて、虚無が伝わるかというと、(ああ、虚無なんだろうなぁ)というくらいににしか 読者には、伝わらないのではないでしょうか。 嘘のない文字列なのだろうという気がしていますが、わたしは、虚無を虚無と書いてしまわないで、 違和感を違和感という言葉のみですませてしまわないで、具体的な描写をならべて、 外堀を埋めていくというようなのが、好みです。そして、この作品の場合、 そういうふうに進めていくほうが、良いんじゃないかしら、と思ったのでした。 529 名前:おちば [sage] 投稿日:05/02/15(火) 02 37 22 ID vU6L+INQ 481-482の『明日はきっといいことあるよ』を書いた一見さんのおちばです。 稚拙ながらも解説をば。 「終わりのクロニクル」という小説からインスピレイションを受けて書きました。それで知覚を意識しました。 最初のイメージは雪の病院なのですが、伝わりませんでしたね。 推敲も何もせず、一発勝負だったので点が入ったことに驚きです。Canopusさんに感謝です。 寸評を頂いた脇さんにも感謝を。 御粗末様でした。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 氷柱 「綺麗だね」 子供の頃 おばあちゃんちの縁側で 夜のうちにできたつららを見ていた 「不思議だね」 冬のつめたい空気の中で 僕たちの心はあたたかかった きっと僕たちは 静かに流れる時に 刹那さと永遠を 同時に感じていたんだね うたた寝をする僕に 「風邪をひくわよ」と そっと毛布をかけてくれた あなたの声のぬくもり 今でも思い出せる 「綺麗だね」 帰り道 誰かの家の軒下に 銀色に輝くつららを見つけた 「懐かしいね」 生き疲れた僕の心を やさしく包む思い出の灯火 そうか僕たちは 静かに流れる時を 満ち足りた時間を 確かに過ごしてきたんだね もう戻れないからこそ なおさら恋しくなる あの日の僕を包んでいた あなたという名の毛布が 幼さという猶予が そう、戻れないからこそ 483-484 名前:氷柱 [sage] 投稿日:05/02/03(木) 02 30 52 ID QLE8OTSf 【コメント】 532 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 52 20 ID 0kRGZv08 483-484 氷柱 心の中の、ある物語、その軌跡を、丁寧に書いてあって、 わたしは好感を持って、素直に読み進んで行きました。「幼さという猶予が」がかっこいいですね。 ですが、着地がちょっと、今ひとつだったかなぁと思いました。 結論のようなもので、閉じてしまわないで、 思い出しては、消えていく……という流れのままを保っていてくれると、 余韻が生まれたかなぁと思いました。 ■▲▼ Childhood 覚醒して初めての吐息が白い 金色の朝日が障子に雪の姿を投影する 薄いガラスを隔てて在る一葉の写真 額縁は純金で何年経とうが色褪せぬ 旧家の財産を集約してつくったのですあなたが代々伝えてゆくようにしなければ 疎らに植わった寒竹の間に声が木霊する 密かに朝焼けを慈しむため連れ立って 半ば凍ったような木造の校舎の高みから 親しい友の頬と雲に沈む陽をしきりに見比べた あんなにも火照った美しいものが去ってゆくのはこの世界のためになりませんね 中庭にだけ降る雪はとても礼儀正しく 板の間には舞い込んでくることがない 空には早々に暗雲が広がってしまい 後は端正なその白い人々と戯れるだけ そして写真の中の私達はまだ子供のまま子供のままで白く端正に微笑んでいる 485,491 名前:Childhood [sage] 投稿日:05/02/03(木) 17 33 40 ID tpVH0Za5 【コメント】 532 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 52 20 ID 0kRGZv08 485 Childhood しんしんと冬だなぁと。そういう感じを、とてもよく伝える文字列だと思いました。 作品としての完成度は高いと思いました。思い浮かぶ映像は、小説か、漫画のそれで、 詩作品としてとらえるというのには、わたしは違和感を持ちました。 514 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/02/13(日) 18 34 54 ID ERovfV8w 恥ずかしながら・・Childhoodを投稿した者です。 お読みいただいて誠にありがとうございました。 点をくださった方もいらして、大変うれしいです。 ところで、詩として捉える事は難しいとのご批評を頂戴しました。 恐らくその通りでしょうし、真っ当な弁解も思い付きません。 お茶を濁させていただきますと、あれは実験的な散文です。 訂正をさせていただいたり、十分に推敲をしなかった事どうぞお許しください。 それでは、皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。 518 名前:リーフレイン [sage ] 投稿日:05/02/13(日) 20 54 13 ID NhDNS4tz Childhoodさん あれは、散文詩と言っていいと思いますよ。 実験的と書かれたので、少々評を足しておきますね。 散文詩といわれるジャンルは実はすごく曖昧で幅が広いです。 個人的には、夏目漱石の夢十夜なんかは、散文詩だって言っても いいだろうと思っていますし、およそ自分でそういってしまえば勝ちって部分あります。 で、今回点数を入れなかった理由なんですが、 散文詩ってのは、描写がわりと丁寧にいれられる詩形です。 ですが、この詩はイメージが独りよがりに移動していって、 少々読者を置いていってしまっている気がしました。 例えば、コダマする母の言葉 旧家の・・・あたりは、かぎかっことか、クォーテーションで囲んだほうが読んだ 瞬間から詩の流れからリズムを外して読むことができます。 写真のシーンにしても、朝焼けを慈しむためにと書いた後で、夕焼けと頬を比べ見るという 頭をひねるシーンに移ってしまっています。 散文詩も、全体のリズムを整えるのは非常に大切で、散文であるがゆえに 微妙で繊細なバランスを保つ必要があると思いますです。詩形を整えつつ、 全体のイメージを明確に打ち出していく推敲をしてみてください。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ カイロ 誰かの肌に寄り添ってみた 暖かいのかな?暖かくないと 僕はただの役立たずになる 規模は小さいけど必死で寄り添って暖めた 雪が降るほど寒い今日だから 僕の存在を証明するチャンス 本当に暖かいの?それともまだ寒いのかい? できる限りの事はするよ?返事もしてくれないのかい? そりゃそうだ主人とは対等に喋れない立場だから でもこれだけ聞いたら十分なんだよ? だってこれは僕の存在自体の問題だから 暖かいのかい? 数日後ゴミ箱にぽつんと一つのカイロ 486 名前:カイロ [sage] 投稿日:05/02/03(木) 22 30 41 ID ReplRxq5 【コメント】 532 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/02/11(金) 10 52 20 ID 0kRGZv08 486 カイロ 「十分なんだよ?」というような、疑問ではない部分への?マークに、 わたしは、くすぐったさを感じるのです。 これって、歳のせいかなぁ。くすぐったさの作品でした。 1 2 3 4 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/17.html
ページ:1 2 3 お題 世界でいちばんのおれやあたしへ 開催期間 2005/10/15~2005/10/25 参加作品数 20 審査員 5人 本スレ 15の313-386? 議論スレ 11の758-854? 【チャンプ】 きみに幸:7点 【準チャンプ】 誕生(うとく):2点 俺へ、混沌を止揚できるか、君は:2点 横切って、少年は男となる(ゼッケン):2点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 314 二人三脚 - 1 315 刹那を歌おう - 1 317 煙 - - 318 己を己とし神を支配せよ 練り物ハンター 1 319 クイーン・エリザベス - 1 321 誕生 うとく 2 324 深く高く、つまり遠く - 1 327 きみに幸 - 7 329 世界で一番かっこいい俺へ - - 330 俺へ、混沌を止揚できるか、君は - 2 331 横切って、少年は男となる ゼッケン 2 332 贈り物 - - 336 コレクター 千葉者 - 338 孤高 - 1 339-340 悪と僕 - - 341 私の夢 - - 344 世界で一番僕は・・・・・ 新月てるあき - 349 自画像 ねむい - 350 底 ◆L4LyBSss3w 1 351 数字を越えていく俺からおれへ - - 【審査員】 新月てるあき ◆aglqL.ViKQ 虫 ◆Yh5.nC8OlA ◆L4LyBSss3w Canopus ◆DYj1h.j3e. 葉土 ◆Rain/1Ex.w 【採点レス】 361 名前:新月てるあき ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日:2005/10/23(日) 16 12 51 ID 5Z4Gb02i 319・クイーン・エリザベス この作品に1点を入れさせていただきます 364 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2005/10/23(日) 23 15 00 ID xiE5l3Zi 327 きみに幸 3点 369 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01 56 36 ID a22yUBUt 配点です。 【2点】 327・きみに幸 331・横切って、少年は男となる 【1点】 315・刹那を歌おう 318・己を己とし神を支配せよ 330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は 374 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/25(火) 01 15 57 ID 0Rx1AsGB 2点 321・誕生 1点 314・二人三脚 324・深く高く、つまり遠く 327・きみに幸 330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は 338・孤高 350・底 375 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/10/25(火) 11 00 50 ID oKA7IrqJ 1点 327 :きみに幸 作品 ■▲▼ 二人三脚 外足、中足、外足、中足 朝もやの中、立ち昇る湯気 流れる景色は輝いて 君の鼓動がこんなに近い あなたの鼓動もこんなに近いわ 外足、中足、外足、中足 昼は遠い距離でも連動し合って たまには転ぶこともあるけれど それは痛みを確かめ合うため 外足、中足、外足、中足 夕焼けに長く伸びる影は一つ 揺れて揺らめいて 外足、中足、外足、中足 314 名前:二人三脚[sage] 投稿日:2005/10/15(土) 07 26 34 ID hMc37wZ8 【コメント】 362 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/23(日) 21 52 14 ID XdKVZGN7 314 「世界でいちばんのおれ『と』あたしへ」の詩で、微妙にテーマから 外れているのはご愛嬌ですが、詩としての体裁は充分整っています。「外足、 中足」のリフレインは効果的でした。 366 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01 54 41 ID a22yUBUt 314さん。 簡潔でリズミカルな構成が、読み易さに繋がる良作だと思います。 ただ、「外足、中足」のフレーズと、情景描写の連が、何故か綺麗な入れ子にならずに リズムを成していない場所があります。とても勿体無い。 846 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/10/26(水) 02 40 47 ID UBBSOI76 314を投稿しました。ちょっとお題からズレたかな? お疲れさまです。ありがとう 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 刹那を歌おう 朝起きたら大声を出す 鏡に向かって頬を撫ぜたら ボクサーのポーズをとって 首の骨を鳴らすんだ 冷蔵庫にはソーセージとトマトジュース お気に入りのジーンズ履いて 洗いたてのシャツはルーズに着込んで 地球の空気を精一杯に呼吸する 日雇い仕事はもう慣れたし アフターは彼女とセックスだし お気にのRPGはそろそろ最終局面だし 俺には遠い平原が見えるんだ 平和だって戦争だって、いいじゃないか まあ、なんだっていいのさ 帰ってきたらリンゴをかじり 大事にしているランの花に水をやる そして書き換えること99回目の遺書を書くんだ こうして俺は俺に近ずいてゆく 315 名前:刹那を歌おう[] 投稿日:2005/10/15(土) 09 40 46 ID oEB0zs2l 【コメント】 362 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/23(日) 21 52 14 ID XdKVZGN7 315 読者としては「遠い平原」の内容がやっぱり気になるところですが、 刹那を歌ってるわけだから、チラと出すだけなのは仕方のないところかな。 366 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01 54 41 ID a22yUBUt 315さん。 これ、いいなぁ。正にお題を地で行く詩ですね。 だからこそ、「近ずいていく」「撫ぜる」等の、些細な間違いが気になります。 仕上げの盛り付けにも、ほんの少し気を使ってあげて下さい。 838 名前:名前はいらない[] 投稿日:2005/10/26(水) 01 27 38 ID WgwmVSyd 刹那を歌おうを書いた名無しです。 ありがとう。今日、100回目の遺書を書きます。 おつかれさまでした。 【得点】 1点 ◆L4LyBSss3w:1点 ■▲▼ 煙 俺は煙 行き場を無くした 存在価値を探して 雲の代用品にでもなればいいのか エベレスト辺りに着いたとき 俺は どこからどこまでが 俺だか わからなくなった もう充分らしい 317 名前:煙[sage] 投稿日:2005/10/15(土) 12 10 01 ID iIYyn4d/ 【コメント】 362 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/23(日) 21 52 14 ID XdKVZGN7 317 煙だから、感情を排したのかなあ。行き場をなくしたから、上昇して いくしかない、という論理は分るけど、到着した時点での立場さえぼんやりし ているので、感慨は薄い印象。上手さは感じるけど、ね。 366 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01 54 41 ID a22yUBUt 317さん。 最後の一行がぴりっと効いた、上手い小品です。 が、抽象で全てを語ると、詩を自分の側に引き寄せる取っ掛かりが見付からないので 軽く「現実」とリンクする言葉を差し込んでも良かったかもね。 ■▲▼ 己を己とし神を支配せよ 神様は線を引く 色んな所に線を引く 大地に線を引き 人に線を引き 身分に線を引く 俺の体を 六つに割き 七つに割き 百八つに裂いた 蒲鉾もそうだ ピンクと白に分けられ 二層になる 俺は引き裂かれても俺で 世界が分かれても俺で 人が引き裂かれでも俺で 正邪よ友に在れ 引き裂かれた俺よ 共に在れ 混沌こそ 俺 俺よ 全てを受け入れ 神への暗殺に向かえ 己こそ 己とし 世界を個々と支配し 個々とした支配の下に世界とし 色欲な俺よ 淫猥な俺よ 暴惹な俺よ 強靭な俺よ 脆弱な俺よ 精励な俺よ 勤勉な俺よ 怠惰な俺よ 粗忽な俺よ 陰陽をさらに混ぜ尽くし 斑になり その姿のまま 生きよ 生きた上 生きた形とし 世界を支配せよ 318 名前:己を己とし神を支配せよ[] 投稿日:2005/10/15(土) 12 37 28 ID hNTWtGl+ 【コメント】 362 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/23(日) 21 52 14 ID XdKVZGN7 318 力強い決意の詩、ですが、正直すぎて面白みに欠ける、かなあ。 せっかく蒲鉾を登場させているので、最終連の後に、蒲鉾の決意など、ほしか ったところ。 366 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01 54 41 ID a22yUBUt 318さん。 この力強さ、特に4連目の、自らの清濁を全肯定する叫びには圧倒されました。 無理やり挿入した蒲鉾の不自然さを差し引いても、充分に名作だと感じます。 うん、この詩、好きだよ。 840 名前:練り物ハンター ◆CNzCJKVCcA [] 投稿日:2005/10/26(水) 01 37 17 ID lG1xW3AH ∧∧ ( ,,゚Д゚ )<318書きますた。もともとわしゃ悪趣味です。 / | ブスが好きどす♪ ~OUUつ 【得点】 1点 ◆L4LyBSss3w:1点 ■▲▼ クイーン・エリザベス 流 れ 星 新郎 と 新婦 沖合い 遥か 甲板の上 揺 め ら い て シャンパーニュの海 319 名前:クイーン・エリザベス[sage] 投稿日:2005/10/15(土) 18 26 35 ID XzcCpKE0 【コメント】 361 名前:新月てるあき ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日:2005/10/23(日) 16 12 51 ID 5Z4Gb02i ちょっと個人的に気になった作品に点を入れさせていただきます 以前一回だけ点をここで入れたのですが今回も1点だけ 何ヶ月ぶりでしょうか、まずは気になった作品名とその感想を 319・クイーン・エリザベス 読んだ瞬間にすごい幻想的な風景が浮かび、胸にぐっと来ました シャンパーニュのフレーズから作者の歓喜の様子がつたわり さらに改行やスペースを巧みに使った視覚的な演出が壷にはまりました その流れ星の流れもすっとイメージしてしまい世界で一番の幸せものの二人を祝福したくなりました この作品に1点を入れさせていただきます 362 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/23(日) 21 52 14 ID XdKVZGN7 319 過不足のないレイアウトで、上手い。上空の流れ星は「はっきりいっ てチガう」とぼくの頭の中の虫がツブヤいてるけど、幸福感を表現するために は、仕方のないところか。二億円くらい出せばできるみたいだね、クイーンエ リザベス号での結婚式。貸しきりなんだってさ。 366 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01 54 41 ID a22yUBUt 319さん。 文字を絵具代わりに描く試み、ですか。BGMは「ラ・カンパネラ」かな? 欲を言えば、もっともっと精緻に描き込んで欲しい。 839 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/10/26(水) 01 34 26 ID yC/f/N9U お疲れ様でした。。 『クイーン・エリザベス』書きました。 新月さん、カノープスさんじゃなくてごめんね。 847 名前:新月てるあき ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日:2005/10/26(水) 06 37 39 ID BS56qVez 839 いや、アノ中で一番この作品がすきでした 【得点】 1点 新月てるあき ◆aglqL.ViKQ:1点 ■▲▼ 誕生 どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた この矢は何か? 中心から外へ 俺は十字架に磔られた? 幾億の競合の果てに出会った 螺旋を昇り、拡がる力 昼飯はそう、乳白色のラム肉を食おう 旋律はモーツァルトで 金銀の燭台、白く輝く食器 グラスの群れはまどろみつつ手招く 優しい女の声がする どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた 俺は光の中に立ちすくむ 行く先は放射状に解き放たれた ああ、幸せについて語ろうじゃないか 光よ、水よ、木々の梢よ 321 名前:誕生[sage] 投稿日:2005/10/15(土) 20 35 11 ID HznkHXhI 【コメント】 362 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/23(日) 21 52 14 ID XdKVZGN7 321 「どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた」が2回登場。 1回めと2回めの違いが、今ひとつしっくりこない。1回めは生、2回めは死か な、とも思ったが。生の謳歌と、死ではない死の幸福、という図式。 367 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01 55 13 ID a22yUBUt 321さん。 受精と誕生の物語を、ひかり溢れる描写で包んだ作品なのですね。 ひとつだけ明示されていない「どこか深いところ」に居るのは、父なのか神なのか。 光が止んだ向こうも見たい、とは只の我儘ですね。 376 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/10/25(火) 12 01 16 ID RaMtSPf4 俺も意外に321はいいと思った。ネタじゃなくポエジーがあると感じた。(自演じゃないよ) 378 名前:名前はいらない[] 投稿日:2005/10/25(火) 12 23 51 ID btG0U7et 321 アナルセックスの快楽を描写してるとしか思えなかった。 (経験ないけど) 379 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/10/25(火) 12 32 57 ID gHQ4UG2U だからいいんじゃない?いろんな解釈ができない詩はつまらないよ 844 名前:うとく[sage] 投稿日:2005/10/26(水) 01 54 09 ID 1+v4X8cR 「誕生」を書きました。 カノさん、点ありがとん。おつかれさん。 もっと分かりやすくするべきだったと反省しきり・・・・・ 【得点】 2点(準チャンプ作品) Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/228.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 裏 開催期間 04/01/29~04/02/08 参加作品数 24 審査員 4人 本スレ 10の360-430 議論スレ 7の928-939 【チャンプ】 真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き(れん@2ch):8点 【準チャンプ】 裏:3点 天狗ばなし(ヤマネコ):3点 ザ・裏:3点 うらぶれ:3点 A Back and Lips:3点 自転車に乗って:3点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 361 裏めしや - 2 362-363 午後五時の荒天 - 1 364 キメラ - - 365 裏のない人 - 1 366 裏庭 なみなみお - 367 裏道 soft 1 368-369 語り部(ア) - - 370 農夫の歌 北 - 374-375 アナウンス 快楽童子 1 376 サヨナラ満塁ホームラン - - 377-378 裏 - 3 379-380 うら - - 381 ころコロこみックす 通行人 1 382-383 天狗ばなし ヤマネコ 3 384 ザ・裏 - 3 385 うらぶれ - 3 386-387 A Back and Lips - 3 388 2ちゃんねる - - 389 僕 - - 390-391 眠り 第壱夜 - 1 392-394 真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き れん@2ch 9 395-396 月の裏をとらえる ダ~ミヤン 1 397 舞台裏の少女 - - 401 自転車に乗って - 3 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. 構造 ◆/Cej999/v6 ame ◆yUHAxrOw2c 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q 【採点レス】 419 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/02/08(日) 02 11 ID j2hUd6DU 3点 382 :天狗ばなし1 :04/02/03 17 37 ID qerKFAp5 3点 385 :うらぶれ :04/02/04 13 06 ID ea8YPua+ 2点 384 :ザ・裏 :04/02/04 11 17 ID +u8xeX4t 2点 386 :A Back and Lips 1/1 :04/02/05 00 00 ID eh6onIMa 1点 361 :裏めしや :04/01/29 12 29 ID QSYlJw2o 1点 367 :裏道 :04/02/01 04 38 ID F41mS7Yk 1点 374 :アナウンス 1/2 :04/02/02 22 08 ID C1k/Gw5P 1点 377 :裏1/2 :04/02/03 03 19 ID NHFASL3W 1点 390 :眠り 第壱夜 :04/02/05 17 32 ID ZP8GKHbn 1点 392 :『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 :04/02 1点 401 :自転車に乗って :04/02/05 23 30 ID HkbjCuiO 422 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 10 ID y9pIn6xr 392-394 3点 377-378 2点 395-396 1点 423 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 25 ID X8aJ7Ii7 2点 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 1点 381 ころコロこみックす 401 自転車に乗って 424 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 28 ID YJeEGu0S 2点 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 1点 361 裏めしや 362-363 午後五時の荒天 365 裏のない人 384 ザ・裏 386-387 A Back and Lips 425 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 29 ID YJeEGu0S あ、ひとつ書き忘れた。。。 1点 401「自転車に乗って」 作品 ■▲▼ 裏めしや 361 名前:裏めしや [] 投稿日:04/01/29(木) 12 29 ID QSYlJw2o 段ボールのお山 しとしと雨に崩れかけ しわがれたキャベツら 値札をつける口もなく 青白く芽吹く煤団子ら 雨にむかい手を伸ばす ありえない隅へのサッカーボール転がれば 金網越しに見つける少年もあるかも 捨てられないところ 賞味期限内のところだけを 当然として特権の者として めしやで食らうは無知な労働階級ども ありえぬ空間から裏めしや 厨房で整う自動人形たちへ 表へむかって裏めしや ちょうだい ちょうだい それ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 午後五時の荒天 362 名前:午後五時の荒天1 [] 投稿日:04/01/30(金) 02 16 ID nlnGhB9L 寒流に乗った、昨日の荒天はわずかに コンクリートをたたきつけて 反発は随分と細部にまで及んで それでも敗北して いずれ、侵食する、という痕跡を残した で、俺はずいぶん歴史的だな、 という陰口を叩き壊す しかし、そこは収めろ で、打ち揚げられたヒトデ カルシウム質のなかに なんとか花を見出そうと いくつかの思想をこねくり回して 頭を痛めてみたものの 腹痛を催して、吐き出すと タバコを一服、海に棄てる 波紋はあっさりと掻き消されたようで 断末魔のわずかな煙がのった 港湾沿いのしけった風に吹かれて脂汗を催す オエッ 結局のところ、漂う煤煙はモザイクのかかった テクノ調で機械音と脳みそのやわらかさが ガチガチに固まった あのこびりついた歯石のやわらかさを 象徴するようなあの音は… 363 名前:午後五時の荒天2 [] 投稿日:04/01/30(金) 02 16 ID nlnGhB9L 永遠に聞こえやしないんだよ 内耳炎でな 赤ん坊、と叫んでみて そのままブリキ板でボコボコに 補修された道を歩いてゆくと 嘔吐を思い出す 吐き出してみたところ 毛玉だったのはいいのだが ずいぶんと合成繊維ばかりで うんざりしたら また腹痛だ 今の時間は 例えば朝だとする 夜は薄命だから 誰かの言っていた 午後五時は ずいぶんと こちらでは、 撒き散らす、 小便を 加速したら 早くしろ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ キメラ 364 名前:キメラ [sage] 投稿日:04/01/30(金) 22 27 ID fOjRH0hU 君はキメラだ 喘ぐキメラだ 僕のペニスに貫かれて 背中をみせて悶えるキメラだ 湯舟のお湯はゆっくり波打ち 時には細かく震えてさざ波立つ 白い背中に梳けた髪がまとわりついて くねる背骨のようにS字にウエーブする 右の肩越しに後れ毛がかかり 上気した頬がほんのり桃色 だが君は振り向こうとはしない うしろを見せたままだ きっと恥ずかしいのだ 彼への言い訳を考えているのだ 蛍光色が闇に煌めくように 心の裏側を垣間見せて反射しているのだ 君はキメラだ 喘ぐキメラだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 裏のない人 365 名前:裏のない人 [] 投稿日:04/02/01(日) 00 50 ID NBnEZ1ms 良い人だ、裏のない人だと聞いていたがすれ違ったら、本当になにも見えなかった。 振り返ったオレはなにか反則をしたような、切ない気持ちでいっぱいだ。 もちろんあの人は振り返ってはくれなかった。……。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 裏庭 366 名前:裏庭 [] 投稿日:04/02/01(日) 03 30 ID hriZ7VHH 裏庭で 真っ白なコピー用紙を 泣きながら 何枚も燃やした 一枚目、空の無責任な青さのために、 二枚目、物言わぬ風のために、 三枚目、びどうだにしない雲のために、 四枚目、届かなかったひかりのために、 五枚目、ほしくない永遠のために、 六枚目、軽薄な言葉たちのために、 七枚目、くだらない自尊心のために、 八枚目、しゃべらない孤独のために、 九枚目、人生のはかなさのために、 十枚目、すべての沈黙のために、 十一枚目、ひえきったぼくのために 灰は脆く 触るとすぐに崩れた たくさんの灰を踏み固めて ぼくはうすぐらい縁側に うなだれた 遠くで眺めていた タローが近寄ってきて ぼくを心配そうに 覗き込んだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 裏道 367 名前:裏道 [] 投稿日:04/02/01(日) 04 38 ID F41mS7Yk いつも渋滞の 騒がしい道を外れて 静かすぎる 裏道へ入る 遠回りだという事 わかってる 無駄だという事 わかってる 結局は戻らなくては 歩むべきは あの騒がしい道 車の音 耐えかねて 逃げるように 裏道へ入る 夕日に照らされた 伸びる影は一つ あいつらには見つけられない 僕だけの道 僕という名の 逃げ場所 一匹の猫 いつも あの塀の上 君はいつでも そのままの顔 大きなリアクションで 喜んで 怒って 僕にとっちゃ 厄介さ 君をこの道に隠して 生きてきた 素晴らしいのは君の方 僕はあの騒がしい道じゃ どうにもやっていけない いつも渋滞の 騒がしい道の ど真ん中に立って 大声で叫びたいよ 「僕はここにいる」 君なら出来るんだろな だからこそ 裏道に隠しておくのさ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 語り部(ア) 368 名前:語り部(ア) [] 投稿日:04/02/01(日) 15 33 ID W6p8ya0s えーみなすぁん 虫たちの聴覚にご遠慮騒音をピーpppp膨らんでおりま寝る根のです失礼島す 失せろ 不満は 失せて 黄ばむ ふん あ 「先天性のスナフキンが お花畑で歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 「お花なんか枯れてしまえ」 「ナメクジばかりがいじめられ 紫陽花ばかりが踊り出す ステップ忘れた農民が メロディー忘れて歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 「お花なんか枯れてしまえ」 369 名前:語り部(ア)2 [] 投稿日:04/02/01(日) 15 33 ID W6p8ya0s 「旅の仕方を忘れたよ 豆の食べ方を忘れたよ 食物連鎖を忘れたよ 顔と形を忘れたよ スナフキンは歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 忘れんぼうのふりをして ラリラリラルルララリラリラルルラ」 「お花なんか枯れてしまえ」 ラリラリラリラ はいおしまいでごzazazaimasuuu 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 農夫の歌 370 名前:農夫の歌 [sage] 投稿日:04/02/02(月) 00 03 ID dfO1dOZ+ 人知れず雲雀は幸せをさえずり、 裏の畑に口をあけた春が、毛穴の底から涌いてくる。 幾千の年月を重ねた清水は、黒い土に沁み入り、 磨きあげた鉄鍬を突き刺せば、 泥まみれた残雪が虚偽のように横たわっている。 裏の畑を偲ぶ春よ、 地熱のように地下に耕し、 私の心を掘り起こしておくれ! 大地の底で、 抉り込むような大声が、遠く響き渡っているから!! 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/416.html
ページ:1 2 お題 秋 開催期間 06/08/31~06/09/10 参加作品数 15 審査員 3人 本スレ 17の396-? 議論スレ 13の931-944 【チャンプ】 色即是空ゴールド烏(イタチ小娘。):5点 秋小僧(快楽童子):5点 【準チャンプ】 秋ネコ(◆Wani6uvhK.):4点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 398 秋空の下の木の葉の下の土の下 - 3 399 猿と金髪のいたちごっこ - - 401-402 身をふるわせて - 1 403 秋夢 - 2 404-405 秋泣く虫と歌う虫 - 2 406-407 酒場のスクリーン - 3 408 色即是空ゴールド烏 イタチ小娘。 5 409 紅葉 し 2 410-412 アキちゃんの思い出~思いつくままに~ - 2 413-414 秋っぽい - 1 415 高房には筆の過ち - 1 416 秋ネコ ◆Wani6uvhK. 4 417 夏休み あばらや 3 418-420 rebirth - 2 421-423 秋小僧 快楽童子 5 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. 娘z1 ◆666.SaoPvk Canopus ◆DYj1h.j3e. 【採点レス】 433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 23 13 ID Jo/J40o5 398 :秋空の下の木の葉の下の土の下 3点 399 :「猿と金髪のいたちごっこ」 2点 401-402 :身をふるわせて 1点 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 403 :秋夢 2点 404-405 :秋泣く虫と歌う虫 2点 406-407 :酒場のスクリーン In 2点 408 :色即是空ゴールド烏 2点 409 :紅葉 : 2点 410-412 :アキちゃんの思い出~思いつくままに~ 2点 413-414 :秋っぽい 1点 415 :高房には筆の過ち 1点 416 :秋ネコ 2点 417 :夏休み 3点 435 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 32 54 ID Jo/J40o5 418-420 :rebirth 2点 421-423 :秋小僧 2点 438 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15 44 43 ID aCt6QZNP 3点 408 :色即是空ゴールド烏 2点 421-423 :秋小僧 439 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/10(日) 23 38 42 ID ktSDR7xk 2点 416 秋ネコ 1点 406-407 酒場のスクリーン 421-423 秋小僧 作品 ■▲▼ 秋空の下の木の葉の下の土の下 木の葉舞う雑木林 木の葉を一枚手にとってみる 木の葉の裏から鳥が一羽飛び立った もう一枚とってみる 裏から虫が落ちてきた また一枚とってみる 今度は裏から水が溢れ出した 木の葉の裏を覗いてみると 鳥が虫が水が獣が木の実が人がうごめいていた 木の葉を表に戻して手を離した 木の葉はまたヒラヒラと舞い落ちていった 私も木の葉の裏で いつか眠ろう 398 名前:秋空の下の木の葉の下の土の下[sage] 投稿日:2006/09/01(金) 10 48 36 ID 8KTZHhut 【コメント】 433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 23 13 ID Jo/J40o5 398 :秋空の下の木の葉の下の土の下 はやいィ、うまいィ、OOいィ~ OOは面白い なんだけど、チョッと物足りなさがある。時代? 今書く詩なら、おさいてほしいお賽銭、が、ない。カレンシーは現実テンポラリーがモダンなニュー作品詩。……じゃナイッスか? 今度は裏から水が溢れ出した < この一行が物足りないかなぁ、 ここを膨らますと、とてもこの長さでは収まらないのかもしれないけど…… 作者の実力に表敬して 3点 440 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/11(月) 00 04 52 ID Kdy+524c 398 秋空の下の木の葉の下の土の下 最終連のことばを説明するために世界を構築した感があります。木の葉の裏か らの世界の広がりがほしかったかな。着眼点は秀逸なだけに惜しい。 937 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 22 25 06 ID WhCuFOs+ 「秋空の下の木の葉の下の土の下」 生命システムから離れあとは分解され土に還元されるだけの 「木の葉」の「裏」側に思いもしないぐらいのバイタリティが隠されていました。 死と生が表裏一体化したようなイメージが気持ちいいです。 無頓着とも思える重複が静かに臨場感を盛り上げています。 なんとなく元気が出てくるような詩です。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 ■▲▼ 猿と金髪のいたちごっこ さぁ貧ろう 皆で貧ろう 彼女は尻をフリフリフリ 彼は彼女の尻を蹴飛ばして 金髪達の豊満な身体に夢中なのさ 恋に敗れた彼女は彼女で金髪の豊満な身体に嫉妬 貧り尽くすのだった さぁ貧ろう貧ろう 口イッパイに貧ろう 熟れた金髪は今が食べ時 彼は愛を貧り しゃぶり尽くし 彼女は春に備えて美をしゃぶり尽くす グラマラスな自分を夢を見て彼女は貧る 冬には金髪は面影なく 彼に捨てられた・・・ 399 名前:「猿と金髪のいたちごっこ」[] 投稿日:2006/09/02(土) 21 28 40 ID XcLkVjiZ 【コメント】 433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 23 13 ID Jo/J40o5 399 :「猿と金髪のいたちごっこ」 きんぱつは秋で、自然で、女神で、財布、なんだろう。では……サルは?? サルがはっきりしない。読み手だと言われると。納得よりガッカリ。……なので、 2点 937 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 22 25 06 ID WhCuFOs+ 「「猿と金髪のいたちごっこ」」 ポイントがどのへんにあるのか不明なのですが 「金髪」が果実ではなく猿のえさである動物であったとしたら 「貪ろう」の繰り返しはおそろしい。比喩ではないからです。 ■▲▼ 身をふるわせて 夏の果てに聞こえる 蟋蟀の鳴声は静寂を呼び つんざめく騒ぎの夜道では 子供達の足音と花火の音が 闇を裂き季節を加速させる 僕はペランダで麦酒片手にジャズを聞き 夜風に脳を養(ひた)せば 波に浮かぶ葉月は頂を下ることを知らせずに 静けさに溶けて消えてゆく 満月は闇を深くし 残光を煌めかせながら 明滅して 滅びの後に訪れる再生は万人共通のものでなしに 宇宙や大自然だけが持つ天地創造なのだ 僕の命は砂粒みたいに塵芥で 圧倒的な大自然を見て感動するのは 僕が業を持つ人間だから だから、宇宙に馳せる想いは 真摯な祈りで 阿弥陀様、黄門様、凡てが等しいわけではないけれど 刹那的に描かれる空景色や調和的瞬間に落涙する 流れ流れて起ち顕れる森羅万象に胸が鳴り 枯葉舞い落ちる歩道を僕は歩いてゆく 平々凡々な日々の中、枯葉は美と終わりを見せてくれて 悔いが無いわけではないけれど 変化は其処彼処にあって、僕も変化を望み それは空模様のような美しさで一瞬で消えてしまうかも知れないけれど 最も短命なこの季節に、凝縮された美と儚さを感じるのです コートのポケットに突っ込んだは手は暖かくて 身を寄せ合い得た温もりが永遠に続くことを祈って 鼻に香る秋刀魚の匂いは煙となり空に成仏し 代わりにゆらゆらと落ちてくる枯葉が 何だかとっても愛おしい___けれど 枯葉よ 枯葉 美は踏み潰され散る運命なんだ 枯葉よ 枯葉 おまえは自惚れた塵だ 枯葉よ 枯葉 ふらつく足元一面がおまえに埋め尽くされて 僕は愛を見失ったよ 401 名前:身をふるわせて ①[] 投稿日:2006/09/04(月) 01 49 08 ID vq2P+ZK5 402 名前:身をふるわせて ②[] 投稿日:2006/09/04(月) 01 50 03 ID vq2P+ZK5 【コメント】 433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 23 13 ID Jo/J40o5 401-402 :身をふるわせて :引き込まれて読んだのだが、結節の枯葉から、チョッと違和感。どんな女性なのか? 書いてないからかなぁ。 >枯葉よ枯葉 >秋刀魚がうまいんだ ……くらいの、オチかなぁ、相手のイメージナシだったら…… 1点 938 名前:MORGEN ◆.nITGbUipI [] 投稿日:2006/09/11(月) 01 40 54 ID dq+ci3Y9 401-402 身をふるわせて 作者の伝えたいものが多過ぎて、雑然とした印象が残る。 思考や情景の描写には意気込みを感じるし、思いは伝わってくる。 が、やはり詰め込みすぎの嫌いがあるのでもう一度整理してみてはどうか。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 秋夢 秋霖の 宵に紛れて駆る男 手には傘持ち袂に小説 家路を急ぐ息は白く 濡れた裾は黒かった 或る公園に気がついて 大樹を目にして下へ寄る 疲れた男は座り込み 書の渇きを見て安堵した 気付くと辺りは日に当たり 幾年前の自身が見える 手には小説横に女性 声が発せず咽び泣いた 肌寒く 目覚めた其処は大樹なり 雨音既に無くなりて 流星を称える秋の 星月夜 403 名前:秋夢[] 投稿日:2006/09/04(月) 02 31 28 ID heoBX+Vn 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 403 :秋夢 :誰にもある、誰にも来る、秋の夕暮れ、雨小止み。……かなぁ なんとなくせつなさのなか、ほんのり暖かい。 2点 436 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15 37 59 ID aCt6QZNP 403 :秋夢 ハッキリ申し上げて、面白いという点はないでしょう。 ストーリーもそんなに面白くない。けれど、描かれている光景が秋らしく又浸り易いと思う。 2連と3連の内容に首をかしげますが、其処を取り替えれば良い具合になると思う。 私がこの作品を推すのは、語彙だとか昔風(?)の表現方法が好きだからであって、 このような投稿作品がもっと在っていいと思うから。 目に止まったからです。“小説”と“女性”の使い方がどうも♪ 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 秋泣く虫と歌う虫 お前 泣く事は無いんだよ なぁ しっ 黙って耳をすませてごらん りろろりろろと声がするだろう ただの虫じゃないよ いや嘘なんかじゃない おじぃは嘘なんかつかない ただの虫だと思うお前の心が虫なんだよ いやそんな事じゃなくて 目を閉じてよく聞いてごらん 茜とすすきが風に揺れ お神楽を舞っているような夕暮れ 遠くの空が藍を呼んで 手を繋いで帰る道々伸びる影 鈴虫の声と一緒に お前達は良く歌っていたろう お前はまた さみしいさみしいと泣くのだろ お前 泣く事は無いんだよ そら 泣いてないで耳をおすまし りーろろろりろろ 目を閉じてごらん 虫はね 鳴いてなんか無い 歌ってるのさ だから お前 泣く事は無いんだよ お前も一緒に歌ってごらん いつでも会えるんだよ りろろりろろと 響く声の向こうで あの頃の おばぁとお前と歌う虫 404 名前:秋泣く虫と歌う虫(1)[] 投稿日:2006/09/04(月) 04 48 57 ID UvYuxVQK 405 名前:秋泣く虫と歌う虫(2)[] 投稿日:2006/09/04(月) 04 49 32 ID UvYuxVQK 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 404-405 :秋泣く虫と歌う虫 :誰もが聞く虫の音、会話に聞こえた一瞬。……かなぁ。うれしさかなぁ。残るのは…… 2点 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 酒場のスクリーン In コロラドの青白い月が昇っている 金色が強く光っている 薄暗い 足元がぽつぽつと明るくなる 平らなたいした広さもない きつねびがすがる 酔っ払ってロッキー山脈にかかる 銘月を眺めても 畏怖はない 浅黒く日焼けしたスラリとした鼻筋 おお オマエは ジョーディマジオと呼ばれている 調子はどうだい ホームラン頼むよ ふわり 浮かぶ笑顔 挨拶 シェーカーが白銀の光 座り込んだら すぐに マテニィーがやってきて お客を見上げる やあ ディマジオ シーズンも終わりだね 風が冷たいね どうした お邪魔かな? Out 心なしか風が冷たくなった 冷たい月から吹く風のように わかったよ それじゃまたね いっぱいを くぃっとあける 乾いた涙の おんなの横顔 ちらりと見ないようにして 背を向ける グッドナイ 申し訳なさそうな マリリンモンローの声 酒場の月に少し雲がかかって うすくくらく きつねびは出口に向かって 踊って 今帰る客は だれだろう カメラに向かって 帽子をとった 406 名前:酒場のスクリーン In ◆v2A/8s73Mg [] 投稿日:2006/09/05(火) 12 11 32 ID rYvI4RDG 407 名前:酒場のスクリーン Out[] 投稿日:2006/09/05(火) 12 13 59 ID rYvI4RDG 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 406-407 :酒場のスクリーン In :アイデア一発! スナップショットのようなビジュアル感。読み手を主役にする? チョッとだまし絵の様でも…… 2点 439 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/10(日) 23 38 42 ID ktSDR7xk 1点 406-407 酒場のスクリーン 狐火の純和風と、在りし日のアメリカンドリーム、という何ともなミスマッチ。 だとすると舞台設定にもうひと工夫必要だったような気がする。 421-423 秋小僧 秋小僧と作品世界がしっくりと馴染んでいて、洗濯という動作もうまく機能し ています。秋小僧に対する語りかけは一言程度でよかったんじゃないかな。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 色即是空ゴールド烏 あーあ秋だ 鰯雲 キャンディ舐めて 茜色 早すぎるんだよ 夢の足 涙さえなかった 夏のおわり カランカランと 蝉の殻拾って 何詰め込もうと してみたってムリ そこにはどうしても 何もないですよ 空き缶蹴って 犬にぶち当たりもしない 海辺にフラフラ 貝殻拾って 綺麗だねって 同意を求めてもムリ そこにはどうしても 誰もいないですよ 砂を蹴り飛ばしたら 誰か現れるかな 何にも言わないで 地球はまわり 一年様が また巡ってくる でもその前に 秋はこれから 長い夜に 私は爪を磨く よーし秋だ サムい緑 やがて染まれ 紅い山 私は烏だ 染まれない黒だ 金色になりたい 深まるパワーで 408 名前:色即是空ゴールド烏[] 投稿日:2006/09/05(火) 15 37 54 ID WlKyP7MK 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 408 :色即是空ゴールド烏 :カラフルな軽い秋、……の枯葉? リズムがあるカンジ 2点 436 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15 37 59 ID aCt6QZNP 408 :色即是空ゴールド烏 リズム・テンポ・ビートが良いと思う。 夏を恋い慕っているのだけど、空気は秋 夏の残骸を求めてフラフラするけど、空は秋 “烏”がイメージしているものは作者本人であり 意味する処は何だろう?キャンパスの白い布には色が塗れるけど、黒に塗るってのは聞かない。 何だろう、、、、夏以外は憂鬱な黒 なのかしらん♪ 444 名前:イタチ小娘。 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:2006/09/11(月) 15 56 35 ID zDVR8Ijh 「色即是空なんとか」を書いた娘です。ありがとうございました。 次のお題は「ひどい詩」でお願いします。 お題の解釈は御自由にどうぞ。 937 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 22 25 06 ID WhCuFOs+ 「色即是空ゴールド烏」 1~3連までの投げやりな無力感を消化しきれていません。 だからラストの「パワー」に空虚な響きがあるのですが そこがポイントとなっています。 940 名前:イタチ小娘。 ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 15 53 45 ID zDVR8Ijh 「色即是空」書きましたぁ。ちなみにネカマでぇす。 自分の書きたいことを前面に出すことよりも 読む人を楽しませることのほうを意識して書いてみました。 いわば職業作詞家気分ってとこですねっ。 これでいつでもハロプロに就職できます。ありがとうございました♪ ところで次のお題は俺が出すってことで、いいんっすよね?出すよ。 【得点】 5点(チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 娘z1 ◆666.SaoPvk:3点 ページ:1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/191.html
1 2 3 → 次へ お題 道 開催期間 2004/10/27~2004/11/06 参加作品数 27 審査員 4人 本スレ 12の537-13の9 議論スレ 8の905-935 【チャンプ】 突堤(GON):10点 【準チャンプ】 海を渡る(Canopus):5点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 540 あぜ道にて - - 541-542 道子さん イタチ小僧 1 543 特撰キンバエ ◆yuQ9t.UD8o - - 545 普遍草原 - 1 546 危ない道 てるあき - 547-548 突堤 - 10 549-550 そら開拓史 - 1 551 道化 心霊写真 1 552-553 むかしの言葉 MUJINA 2 554-555 milky way - - 556 フロントガラスに霜が降りるころ ヒヨッコ - 557 地の果て 心霊写真 4 558 道 - 1 559-561 海を渡る Canopus 5 562 道々しい - - 563 海上の道 - 1 564 未知行く際に - 1 565-568 夕暮れの道 - - 569 想いは道 - - 570 街灯 - - 571-573 EVERYDAY EVERYDAY - - 574-581,583 夢の住人 心霊写真 2 584 十一月の追憶 - 1 585 夕陽の中で - - 586-588,591-592 591-592 固有値 - - 589-590 お宝 - - 593 つじうら - - 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. MUJINA ◆iXws.WGCLY Canopus ◆DYj1h.j3e. C ◆7sqafLs07s 【採点レス】 598 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 04 26 47 ID DtJw8NJV 3点 557 :地の果て : 2点 552-553 :むかしの言葉 : 2点 559-561 :海を渡る:1 : 1点 545 :普遍草原 : 1点 547-548 :突堤 : 1点 549-550 :そら開拓史ー1 : 599 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/11/05(金) 04 30 31 ID DtJw8NJV あぉ!! トリップ入れるのを忘れた!! >598の続きです。 1点 551 :道化 : 1点 558 :道 : 1点 563 :海上の道 :04/11/02 21 12 52 ID iSgxoUek 1点 564 :未知行く際に : 1点 574-581 :夢の住人(1/8) : 1点 586-592 :固有値 1 : 601 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 12 33 26 ID DtJw8NJV すいません、採点間違えていました。 3点 547-548 :突堤 :に、変更おねがいします。 プラス二点で、今回3点が二作品です。 605 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/11/06(土) 02 30 09 ID 3UNtEVKK 【3点】>547-548 突堤 【2点】>586-588/591-592 固有値 【1点】>559-561 海を渡る 611 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18 55 32 ID BuIcr8Tt 2点 586-588 591-592 固有値 1点 541-542 道子さん 547-548 突堤 557 地の果て 584 十一月の追憶 4 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 19 58 07 ID l9N+m/jw 点 3 突堤 2 海を渡る 1 夢の住人 作品 ■▲▼ あぜ道にて わたくしを繋ぎ止めるのは脆く、細い二本の足 傷まみれの手ですこしづつ軽くなる荷物を運ぶのです ポロポロとこぼれる荷物があなたの道を塞いでしまうなら その時は優しく踏みつけて下さい 大切な物だから わたくしが倒れたときは振り返ることなく先に進んで下さい わたくしに出来ることはあなたのために祈る事だけです 雨風や日照りで荒れた道にあなたが歩みを止めないように 道に迷い、袋小路に出会った時は 自ら道を耕して下さい きっと誰かがその道を踏み あなたに感謝することでしょう 光りが見えない時もけして焦らず、ゆっくりと確かに進んでいって下さい 朝も夜も繰り返すのが自然なのですから 途切れざる道にキラキラ光る落とし物 いつか目差した夢のように 涙はこの道の果てに置きましょう 今はまだ道の途中ですから 言葉や感情は全てを乗り越えた後に放ちましょう 今は只、前を向いていて下さい さぁ行きましょう 540 名前:あぜ道にて [sage] 投稿日:04/10/27(水) 23 53 34 ID v8Mo2KM2 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 540 誠実そうな人柄が垣間見えるんだけど、惜しむらくは「顔」の欠落です。 登場人物の描写がステロタイプになってて、顔が見えてこないかな。 606 名前:C ◆7sqafLs07s [] 投稿日:04/11/06(土) 17 47 21 ID l9N+m/jw 540 あぜ道にて ごく親しい人間への遺志としてこの詩を読むのでなければ、 多少の偽善と傲慢を感じてしまう。 それは自身が「言葉や感情」で伝えようとしているにも関わらず 受け取る側にはその伝え方を禁絶しているからだろう。 そして人間が選び得る無数の道のうち「前」が果たしていずれなのか、 詩の作者だけが規定できると思っているようだからでもある。 ではその偽善と傲慢こそが作者の「意図」だと仮定してこの詩を読み直してみよう。 すると「優しく踏みつけて」「いつか目差した夢」などの 一見そぐわない言葉が不思議に輝いてくる。 ■▲▼ 道子さん 北をみれば山があるし 南をみれば海があるし どっちへ行っても壁だと思っていたら 道子さんが下から足を掴んできた 歩けぇ 歩けよぉゥ 走ってもいいからぁァ 止まっていることは止まること 動いていることは生きること わたしはある わたしはここにあるから わたしの上をお前は歩きなさい 道子さんの長い黒髪の上 艶やかだけどすべらないね 東をみればビルだよ 西をみれば防風林だよ どっちへ行っても壁だね ぼくはどこへも着けはしないね それじゃァわたしが お前を気持ちよくしてあげよぉ 白いこの指でさァ お前のペニスを擦ってあげよぉ テンゴクのユメをみて たっぷり黄金をお注ぎ ユメから醒めても黄金で 道子はとっても気持よいだろう? ごめん道子さんあんたばからしい ころすよ道子さんあんたいやらしい サルの歯を剥いてぴょんと脇へ飛びのいたら 道子さんはぼくの頭のなかの静止画だった そしてぼくは死ぬまでオナニーするための道子さんを失ったんだ (終) 541 名前:道子さん(1) [] 投稿日:04/10/28(木) 23 42 08 ID n/7dNBfa 542 名前:道子さん(2) [] 投稿日:04/10/28(木) 23 42 39 ID n/7dNBfa 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 541-542 後半で、何でそっちに話もってくかなあ。壁の設定がものすごく面 白いのに、途中で放り投げちゃってる。道から足を外したら道子さん死んじゃ ったり、語り口とか、面白く読めたけどね。随所にユニークさを感じた。 606 名前:C ◆7sqafLs07s [] 投稿日:04/11/06(土) 17 47 21 ID l9N+m/jw 541-542 道子さん 猿に自慰を教えると死ぬまでそれを続けるという。 という真偽不明の有名な話をベースにして人間の進化を茶化している。 そのひねくれた発想は大好きだ。 しかし僕個人の趣味において唯一不満だったのはせっかく象徴的に「黒髪」を出すなら 自慰に「絡めて」欲しかった、という部分。 むりやり(作者に対抗しようとする虚栄から)もう少しひねくれた見方をすれば 人間はそれでも結局死ぬまでオナニーしているようなものじゃないか、 という考えも浮かんでくる。 931 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:04/11/08(月) 01 04 22 ID WHRlr46b 今回、俺は「道子さん」一作のみでした。 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 特撰キンバエ 無明の夜行く人間は 無数のざわめき聞くと言う ぼうと光るは月夜茸 蛆虫の群れ照らし出す 山をうずめる赤躑躅 吹き出る鮮血映ゆと言う 人の灯火に誘われて 蛆虫の蠢き足元へ 人食いの蟲棲む地獄谷 しゃぶりしゃぶりと人肉を 啜る音聞く供養地蔵 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と呟く声 鬼火をまとって里まで響く 人の骨も一夜に谷の石となりて やがて風に舞い散り跡形もなし 543 名前:特撰キンバエ ◆yuQ9t.UD8o [ ∞ ~] 投稿日:04/10/29(金) 00 03 00 ID cqNcDn6H 【コメント】 603 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/11/06(土) 00 50 12 ID goCZLDPA 寸評、行ってみよう。 543 特選キンバエ 仏教の無常観をベースにして、怪奇趣味とグロテスク風味で味つけたスープですなあ。 ただ、具材(単語)に頼りすぎて、じっくりコトコト煮込んでいない。味わいが既製品の カップスープの域を出ていないなあ。「無数のざわめき」「吹き出る鮮血」「鬼火をまとって」 など、説明風になってしまい、詩語にまで到達していない。どうせ七語調をとるなら、文体も 擬古文でいったら、もっとオドロオドロしさが出るのに。たとえば、添削するなら、 「無数のざわめき」→「五月蝿(さばえ)の声明(しょうみょう)」、 「人の骨も」→「骨(かわら)の一片(ひとかけ)」など、古語や仏語を多用すれば もっと雰囲気がでるはず。 608 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 15 08 ID l9N+m/jw 543 特撰キンバエ 出だしの七五調が描写の過酷化とあいまって少しずつ崩れていき、 最後に無常観を打ち出すときにはそのリズムもまた無常になっている。 やや古めかしい語調に対してこの構成は作者の心意気を充分に感じさせる。 ただしこの詩は物語のエピソードとして(特に付記のように) つけくわえられるべきものではないだろうか。 このようなスタイルの詩が想像の世界へ人を導くためのものであって、 なおかつそこから読む側の世界が広がっていくものだとすれば この詩のイマージュは作者の内側で完結してしまっている。 ■▲▼ 普遍草原 ドンキホーテも進んだそこを ゆっくり歩くだけでどんどんと狂気の沙汰に成り得る 自己悦に浸りながら 何処の誰か知らないけれど 切り開かれた道を どんどんと進むだけで 何処の誰か知らないけれど 此処の俺に成り代わっていく 嗚呼 全部自分に成っていく 裏返った香車はもう真っ直ぐに走れない 用意された道は沢山在る ゆっくりと歩く事しか出来ないけれど 何れ龍に辿り着く事が出来る 其れが例え風車で在っても 信頼する馬は居ないけれど 常に誰かの道を歩いて居るのだろうか 545 名前:普遍草原 [sage] 投稿日:04/10/29(金) 19 16 49 ID rD0AYggW 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 545 ドン・キホーテと将棋盤をフレーバーにして、みんなの歩いた道が普遍 草原なのかな。タイトルは魅力的なんだけど、内容に意外性がないかなあ。 598 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 04 26 47 ID DtJw8NJV 1点 545 :普遍草原 : ドンキホーテを借りて、ドンキホーテしか飛び込んでこないかなぁ…… 607 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 02 24 ID l9N+m/jw 545 普遍草原 どんどんと進む「俺」は猪突猛進の印象だ。一方「俺」はその道に対してある種の疑いを持っている。 この矛盾に対しドンキホーテを持ってきたとすれば説明的すぎるような気もする。 さらに盤上「香車」を動かしたのは今回のテーマにおいて「歩」の次にありがちな選択ではある。 しかし偶然だろうがイラクで人質になった「香田」氏のことも連想させて 危険で無意味な「自分探しの旅」を想起させもした。 砂漠生まれの宗教に生きる人々と僕達との差に関連して、取ってしまえば相手の駒はもう使えないチェスと それを自分の駒として活用できる将棋との差、そんなことも考えたくなる。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 危ない道 どうせ 悲しくなるんだったら 耳も 目も 邪魔なものかもしれない でも それと引き換えに 楽しさを得るのだろう 人生はまるで道のようなもの 平坦じゃつまらない たまには山の鎖場のような 危ない道を歩きたくなる きつい坂道や 息の切れる峠も 終わったあとの感激のために 苦しみがあるのだから 時には人は危険な道を あえて選ぶときもある 危険のおまけの 激しい胸の緊張の 鼓動を求めようとする 546 名前:危ない道 [sage] 投稿日:04/10/30(土) 08 11 06 ID tiyz2bL1 【コメント】 607 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 02 24 ID l9N+m/jw 546 危ない道 どんな事態が人生を空虚にするだろうかと考えたとき、個人的にはこう思う。 「それは意外な失望や予期せぬ絶望ではなく、むしろ予想どおりもたらされ続ける希望なのではないか」 もう少し押し進めればこうなる。「予想がつく人生ほど空虚なものはないのじゃないか」 「ありとあらゆる災いのつまった箱」の底にあったのは「希望」だったことをどう解釈するかの問題だ。 この詩を読んだとき気になったのは「それと引き換えに/楽しさを得るのだろう」とか 「終わったあとの感激」「危険のおまけ」などの予定調和的な感じ方だ。 これは幸福のみならず「危険」の範囲までもが予想済みだからこそ出てくる所感なのだろうか。 917 名前:てるあき ◆DDfwggPC.. [sage] 投稿日:04/11/07(日) 19 12 43 ID 45o5oBlu 危ない道を書きました このごろスランプ発生中 早く抜けたい今日この頃 ■▲▼ 突堤 この道は 夕暮れの港湾へと続き また拡張する大樹へと続く 静まり返った工場に沿っては 常夜灯が雪に浮かぶ駅前へと入り込む 寒村の児童公園の小さなブランコを臨み 山に分け入れば廃線のひび割れた枕木を踏む あばた面の野球少年と彼が想う一人の少女の家を繋ぎ あるいはまたその少年を産んだ女の墓にも繋がっている 死んだ女がその昔に とある男と出会った広場へとも いまもまだ繋がっている エントランスの雑踏は雨に濡れ 線路沿いに野球場の歓声が聞こえる 倒れた老婆を横たえるあぜ道に続き 彼女を探す家族の呼び声が聞こえる 車のライトに照らされた獣は足が竦んでいて 土産物屋の軒先から落ちた人形が日を受けている コスモスが咲いている マンホールから音がする 入浴剤の香りがたちこめ 子供らの声が響き渡っている 半裸の女がベランダに立っていて 葬式の花輪が並んでいる この道は目の前を続き その向こうへなおも続いている 誰もが行けるこの道に全てはあり それはこの道を行けば分かる アスファルトが途切れ砂利が空を指差し黒土が波打っては海岸へとひらけ 道は街路樹の花を静かに見上げ 道は月明かりに粛々と照らされ 道のどれもが未知でありしかしここで今確かにただの道であり 伸び広がって交わって重なりどこまでもどこまでも続いている 誰もがこの道を行ける日は続きこの道はその向こうへなおも続く お前よ 今夜胸を張り世界の突堤たる地面に丁寧に新たなる一歩を捧げよ 雑草が伸び街灯に照らされ 風が吹いている 547 名前:突堤 [sage] 投稿日:04/10/30(土) 16 38 00 ID +c8Kov8Y 548 名前:突堤 [sage] 投稿日:04/10/30(土) 16 38 38 ID +c8Kov8Y 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 547-548 イタリア映画みたいな、静かで明るい情景描写。ワンテイクでじー っと撮影してるようで、生活感もあって、味わい深い。詩の終わらせ方には、 一工夫いるのかも。 598 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 04 26 47 ID DtJw8NJV 1点 547-548 :突堤 : なんかきらっとするフレーズが有る。突堤という突き出した黒っぽい一物の イメージ?? ……なら、読み取れないフレーズも黒さの象徴?? 601 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 12 33 26 ID DtJw8NJV 3点 547-548 :突堤 :に、変更おねがいします。(読んではいけない、絵画的な詩だと思いました) 604 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/11/06(土) 01 28 24 ID goCZLDPA 547-548 突堤 パンチパンチパンチ。ポエジーのラッシュ。すべて胸にクリーンヒットする。人の生死、一生の 場面場面をフラッシュして、一本の道に収斂させるとは。お手際、見事。すべての道はすべてに 繋がるリゾーム。全編、海のにおいがする。最終行の「風が吹いている」は海からの風だろう。 人間の来し方、行く末を暗示させる海の気配まで感じ取らせる作者の詩世界の奥行きの深さは 計り知れない。 ホントにうまくて頭きちゃうから、あえて揚げ足取りしましょ。マンホールは表の現れないカネ、 モノ、ヒト、情報などの地下世界を暗示しているんだろうけど、ちょっと見え見え。詩は計算して 書くもんじゃない、と一言いじわる言っときます。 607 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 02 24 ID l9N+m/jw 547-548 突堤 寂しさ侘しさ多少の不気味さの中に見える絶対的な「生」の意思もしくは定め。 小説ではあるが中上健二の『岬』を連想した。あれほど暴力的でも泥臭くもないけれど、 そのかわりに全てを風景のように語る視線がより過酷でなおかつとても効果的だと思った。 ……思ったのだが、「誰もが行けるこの道に全てはあり/それはこの道を行けば分かる」 「道のどれもが未知でありしかしここで今確かにただの道であり」 これらの部分だけ作者の物思う姿が見えてしまった。豊かに構築されていた世界が一瞬、見えなくなった。 充分に描写された世界は思想を含包すると思うので世界を描ける人は思想を持ち込む必要がないと思う。 読者へのサービス精神かもしれないが、この詩の描写は充分に思想を浮かび上がらせていると感じた。 9 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [] 投稿日:04/11/07(日) 03 13 26 ID iY+I3FrU 「突堤」書きました Alniteさん議論スレでの言葉耳が痛いですスイマセン 急に忙しくなってポエム大会審査は頑張ったけどこっちはやれなかったです 次々回あたりから審査も頑張りたいと思っとります 道というものの人に対する過酷さ、みたいなもの書きたかったんでCさんの評、嬉しかったです。 海、回帰がムジナさんに伝わってたことも嬉しかった。 うだうだすいません。 次のお題は「1」。一でも①でもNo1でもとにかく「1」なら、ってことで。 【得点】 10点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 C ◆7sqafLs07s:3点 ■▲▼ そら開拓史 ーーーーそれはどこ? 猫がよこぎります ーーーーそれはどこ? ここは西暦3×××年 人類もついに空を飛べるようになりました 正確に言うと反重力装置 それが発明されたわけです というわけで車も家も野球球場も全て空 地上がいっぱいになってからはすべて空に作られます 空の土地の値段 矛盾しますが つまり空の空間の値段は 地上のなんと100倍 お金持ちしか買えません 普通の人は国の公共の空間を使います さぁ 少したってみなが空を利用しはじめてからは 地上と同じように規則が作られます そう交通ルール 空にも道ができ町並みが作られていきます だから最初にだした問いの答えは 「道」もしくは「空の道」 どこにだって道はひらくーー 誰の言葉でしたっけ? ここは西暦4×××年 プルルルルルルル プルルルルルルル あー空にはもう空いてる空間がありません 無限にあるように思えますがもうないんですってば いったい誰だ 反重力装置なんて作ったやつは 地上で暮らしてたほうが よかったじゃねぇか 雲の上に 町をつくると雨がふらないし 雲の下に つくると 地上の住民が文句をいいやがる なんだ日照権っていうやつか それがあるからいけねぇんだ こんだけ科学が進んだんだから 人口太陽でも買えってんだ たしかにあれは高いけどよ 500年前には 地上vs空で 戦争したんだろ なにか学ばなかったんか 俺らのご先祖様は まったく プルルルルルルル っち なんだまた電話か 俺の仕事は空の開拓工事だっての もう用済みだからって 事務にまわらせやがって はい はい こちら 「そら管理局」 え なんだって 反重力装置が壊れた 予備はーー ぜんぶ 壊れたぁ おい どうするんだ こりゃ やべぇな 空にあるもの全て地上へまっさかさまだ これが「テンペイチイ」ってやつか ちょっと違うか ってそんなこと考えてる場合じゃないな オレも地上の藻屑かーーー ってことは 地上のやつらも死ぬんだよな ん 人類滅亡ってことか うわぁぁぁぁあぁーーーーー ひらいた道は必ず閉ざされるーー こんな言葉ありましたっけ? 549 名前:そら開拓史ー1 [sage] 投稿日:04/10/30(土) 19 22 49 ID HWgmzQlg 550 名前:そら開拓史ー2 [sage] 投稿日:04/10/30(土) 19 23 32 ID HWgmzQlg 【コメント】 596 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/11/04(木) 20 51 07 ID PGEl5y3V 549-550 構成に妙あり。時々コメントのように挟まれることば、電話の音、 猫がよこぎったり、それらがいちいち効果的です。他愛ない話といってしまえ ばそれまでですが、明るめのテイストが詩全体を包んでいます。 598 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 04 26 47 ID DtJw8NJV 1点 549-550 :そら開拓史ー1 : 面白い。……けど、ナンセンスでもないし、ストーリーでもない。破綻するが、 もともと、成立していない……とも感じる。まあ、おもしろいから……いいっか? 603 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/11/06(土) 00 50 12 ID goCZLDPA 549-550 そら開拓史 起承転結がしっかりしている。難を言うなら、もう少し冒頭のクイズを工夫する余地がある。 学生時代、スペースオペラにはまって、ペリー・ローダンシリーズを読んでいた。その中に 反重力装置が出てきたっけ。ネタ自体に目新しさはないやね。挿入しているアフォリズムは 軽くてまずまず面白い。もっといくつかアイディアを詰め込むとオリジナリティーが出て 好感度UPだった。 608 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 15 08 ID l9N+m/jw 549-550 そら開拓史 SF(に限らずジャンル文学、カテゴリ表現)的な用語を持ち込んで表現をするときには、 そっち方面のマニアの目を気にするべきだと思う。 反重力装置というタームを見ただけでどうしても集中力が切れてしまう。 詩の運び方はビートルズのマジカルミステリーツアーを思い起こさせ ユーモアもリズム感もあって良いと思うがどうもいかん。 イメージが反重力装置にまつわるエトセトラを巡って勝手に動き出し 反重力装置が壊れた?そりゃ壊れるだろうさ。なんて感じで収拾がつかないのだ。 ……SFマニアではない人の評を読んでみたいと思った。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 道化 さあさ 寄ってらっしゃい 見てらっしゃい 目の無い獅子の悪夢 耳の無い兎の空耳 舌の無い猫の巻舌 足の無い象の地団駄 ワタクシ 進行役の道化者でございます 背負ったこぶは永久なる保存食でございます よくぞお集まりの皆々様 あなた方こそどうかしているのでございます(爆笑) さあ 最後が今から始まります 551 名前:道化 [sage] 投稿日:04/10/31(日) 05 13 18 ID Sz1CZWly 【コメント】 599 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/11/05(金) 04 30 31 ID DtJw8NJV 1点 551 :道化 : ちょっとぞくっくっと、した。一気に読み終わる。 608 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 15 08 ID l9N+m/jw 551 道化 単純に、夢を見るのは「目」なのだろうか、という疑問が浮かんでしまった。 それと(爆笑)はこのような詩の表現として不適切じゃないだろうか。()が読む側の心にクッションを置く。 で澁澤的もしくは乱歩的もしくは寺山的な怪しい見世物小屋の雰囲気に対して精神が拒絶の動きを始めてしまう。 アングラと呼ばれるような芝居を愛する人間としてこの詩の雰囲気には愛着を感じるのだが、 「見世物を見ているようで実は道化に嘲笑されている自分」を演じ続けることが出来なくなってしまって残念だった。 道というテーマに道化を持ってきたその着眼点だけでも評価したいのだが 好きな方向性のものにはやはり完璧を期してしまう。 926 名前:心霊写真 [sage] 投稿日:04/11/08(月) 00 13 23 ID 9qz31Ji1 失礼します。 審査の方々、ありがとう お疲れ様です。参考になります。 ごめんなさい。三つ投稿してました。題出した手前、 投稿の少なさにびびって思わず奮起の気持ちで(言い訳) もうしません。ほんまごめんなさい。 ななほしさんへ 557「地の果て」書く方もするっと一気書きでした。 Canopus さんへ 574- 581「夢の住人」どうにもまとまらず無念です。 Cさんへ 551「道化」にわかアングラ好きの甘さが詩にも出たようです。 MUJINAさんへ 難しい題出して後悔。一本道」って曲聴いてて皆の道を読みたくなり。 GONさん、Canopusさん、固有値の作者さん、おめでとうございます。 誰がどれを書いたかって結構楽しみ。全員後書きしたらなあ。。。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ むかしの言葉 むかしの言葉には形があった むかし―― と言っても いつのことだろうか わたしがまだ子供の頃 夕焼け空が血の色をしていた頃 道がアスファルトで被われる前 土埃の呼吸をしていた頃 言葉は確かに手にとることができた 手にとれば触感が直に伝わってきた 丸い言葉 尖った言葉 四角い言葉 ゴム鞠のように飛び跳ねて 投げればまた手許に返ってくる言葉 青森のりんごは 赤いりんごがたくさんとれて 一個とれて 二個とれて 三個とれて―― 道の真ん中で 女の子たちとむかし歌ったこの歌は 縄を飛んで地面に手をつくと 真っ赤に熟した津軽りんごの 甘い芳香と一緒に ゴロゴロとした りんごの丸い手触りが 返ってきたものだった 言葉からこうした手触りが失われて久しい いまの言葉は つるんとしていて まっ平らで 触るとベトつく いまの言葉に触れるたび わたしは ナメクジでも触ったような心地かして 急いで手を引っ込める こういうときに使う ぴったりの言葉がむかしあった えんがちょ カギ閉めた 552 名前:むかしの言葉 [] 投稿日:04/10/31(日) 09 50 30 ID IYbHdMXQ 553 名前:むかしの言葉(続き) [] 投稿日:04/10/31(日) 09 56 34 ID IYbHdMXQ 【コメント】 598 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/11/05(金) 04 26 47 ID DtJw8NJV 2点 552-553 :むかしの言葉 : 昔の言葉は形があったのかぁ……だから良く目に飛び込んでくるのかぁ…… 610 名前:C ◆7sqafLs07s [sage] 投稿日:04/11/06(土) 18 53 53 ID l9N+m/jw 552 むかしの言葉 言葉はそのままではただの記号なのであって、感情や記憶やその他あれこれ捏造されたものが附加されて ようやく「触感」を得るものだと思う。その点で「いまの言葉」にもそれぞれ特有の感覚がある筈だし その手触りに違和感を覚えたとして、それを「えんがちょ」してしまうことは それこそ言葉達が敷設してきた「道」を自ら終焉させてしまう行為ではないだろうか。 ある言葉が別のある言葉を拒絶した時こそ、繋がっていたはずのすべての言葉は分散し、 それぞれの記憶の中で死に絶える。そうやって言葉を殺すくことは、ナメクジに触ることよりも危険だ。 不意にナメクジに触ってしまったときのあの素っ頓狂な声だって、やっぱり大切な「言葉」だろう。 むかしを知る者が今との接触を拒んだら本当に「失われて」しまう。今しか知らない者に手段は無い。 907 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/11/07(日) 12 29 31 ID hsiL4W56 やはりGONさんでしたか。すっかりチャンプの常連となりましたね。おめ、です。 準チャプの両人もおめ、です。そして、みなさん、お疲れ~。 今回「むかしの言葉」を書きました。ななほしさん、サンクスです。 Cさん。本格派の速球投手……じゃなかった、 強肩捕手の登場を歓迎します。私の詩への評は的を射た冷静沈着なものでした。 一言いわせてください。「いまの言葉」の全否定は確かに狭い独善や「むかしの言葉」 への引き篭もりという現逃避しか生まない。それはその通りです。私のやっていることは 現在の制度としてのことばの言語状況に対する批判であって、個々人の思い出、記憶、感情 は詰まった言語行為まで否定するつもりはありません(もちろん、この二つのことばを厳密に 分けるのも難しい、というのも承知の上)。わたしがとるのは弁証法です。「いまの言葉」を 徹底焼尽して、そこから立ち上がってくる火の鳥を求める、というのが私の願いです。 もちろん、そんなことは一編の詩の中では語り尽くすことはできようもなく、読み手も そこまでわかりようもない。つまり、これからの詩作を通して徐徐に全体像を明らかに していけたら、と思っています。 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/510.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 5 作品 ■▲▼ 冷静と情熱の間(審査除外投稿) 211 名前:冷静と情熱の間(審査除外投稿) [sage] 投稿日:03/10/01(水) 11 28 ID sd85kYz/ New!! 【第一幕】 男:はぁっはぁっ・・・はっ・・はっっ・・あっ・・・ 女:あっ、あっ、あん・・・あぁんっ 男:い、イク・・・いっ 女:・・・あっあっ、うんっ、あ・・・ 男:あっあっああ~・・・っ~・・・・・な、ナカでイ・・ィイ? 女:あんっあんっ・・・・ん、・・・・・ --- ・・・・・ ん? --- 女:・・・はぁ? 212 名前:冷静と情熱の間(審査除外投稿) [sage] 投稿日:03/10/01(水) 11 28 ID sd85kYz/ New!! 【第二幕】 男:はぁっはぁっ・・・はっ・・はっっ・・あっ・・・ 女:あっ、あっ、あん・・・あぁんっ 男:い、イク・・・いっ 女:あんっあんっ・・・・なっ、ナカでっ・・・ 男:あっあっ・・・・・あっ・・・あ? 女:・・・あっあっ、うんっ、あ・・・ --- 男:・・・え? ・・・っ!? ・・・・・んっ・・・あ・・・あぁ・・・っ (´Д`;) 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 『アイノカタチ』 213 名前:『アイノカタチ』 [] 投稿日:03/10/01(水) 12 38 ID SZDFB9UB New!! ヘイキンテキ ナ アイ 平均的な愛 テイキンリ ノ アイ 低金利の愛 カンカクテキ ナ アイ 感覚的な愛 キンセンテキ ナ アイ 金銭的な愛 ダンゾクテキ ナ アイ 断続的な愛 ニクタイテキ ナ アイ 肉体的な愛 テイゾクテキ ナ アイ 低俗的な愛 ショウネン アイ 少年愛 ショウジョ アイ 少女愛 スウコウナル アイ 崇高なる愛 ギセイ アイ 犠牲愛 シヨク ノ アイ 私欲の愛 アイ ノ タメノ アイ 愛の為の愛 ナンノ タメノ アイ? なんのための愛? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 乾き 214 名前:乾き [sage] 投稿日:03/10/02(木) 00 34 ID vTPQ6Et+ New!! かんたんな ことばでしか いえないんだ きみと セックスが したい 輝きに満ちた太陽が じんじんと 鳴っている ずっと したい 一つの硬い何かで 閉ざされるまで 木になりたい 君と その包皮の中で 無数の虫になりたい 砂の音しかしない 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 激しいのがいいかゆったりとしたらいいのかそれは僕にもわからない 215 名前:激しいのがいいかゆったりとしたらいいのかそれは僕にもわからない [] 投稿日:03/10/02(木) 01 12 ID eWY2Z6sq New!! ゆうべの雲に 挨拶を 今日の満月には 感謝の言葉を 明日の太陽 まだ早いから 時が来るまで 踊ろうキミと どんなダンスがいいだろう? 踊る場所を 変えたらいいか それとも形を変えようか やり方いろいろ 試してみながら ともかくキミとここにいて 明日の太陽を 待ってみたい もしかして 黄色い太陽 出るかも ね 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ルール 216 名前:ルール [] 投稿日:03/10/02(木) 04 28 ID 2ezgLQ7U New!! たとえ 私が 空高く飛ぶ大鷲でも リスを寝取ったり 出来ないのです それが生きていく上での ルール 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 思うんですが・・・ 217 名前:思うんですが・・・ [] 投稿日:03/10/02(木) 19 03 ID JgVkX0DQ New!! セックスなんて、あれは、オレらオトコ連中にとってみれば、 ボランティアみたいなもんじゃないの? あんなこととかこんなこととか、 あんなとことかそんなとことか、 とにかくいろいろ働いて、オンナの子を気持ちよくしてあげる、 やっぱり、ボランティアだよね、ほとんど。 キミらオンナの子にと、もうちょっと動いて欲しい、わけなのよ、実際。 218 名前:思うんですが・・・ [] 投稿日:03/10/02(木) 19 08 ID JgVkX0DQ New!! セックスなんて、あれは、オレらオトコ連中にとってみれば、 ボランティアみたいなもんじゃないの? あんなこととかこんなこととか、 あんなとことかそんなとことか、 とにかくいろいろ働いて、オンナの子を気持ちよくしてあげる、 やっぱり、ボランティアだよね、ほとんど。 キミらオンナの子にも、もうちょっと動いて欲しい、わけなのよ、実際。 ※誤字あったので訂正させてください。PCアク禁中で携帯から。やりづらい。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Heartstrings 221 名前:Heartstrings [] 投稿日:03/10/02(木) 20 22 ID eqGVnuHp New!! わきいでる いど の みず に て を ひたし かつぼう から とき はなたれた ことば の ように たがい に もとめ あう ほんとう の わけを あかつき の そら に てつがく する くも の ように たんじょう した ひ さえ わすれて くらい ほらあな で はしゃぎ まわる はだか の うさぎ の ように けれども そんな こと は どうでも よくなって あなた に ふれた しゅんかん そんな こと は どうでも よくなって りんご の はなびら が こぼれ みつ が まざり あい さいぼう と さいぼう が はなつ といき は うみ を おもい あなた の なまえ を よぶ とおい そら に あなた の ほんとう の なまえ を なんど も なんど も 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 溶ける 222 名前:溶ける [sage] 投稿日:03/10/02(木) 20 42 ID SR4Plmtq New!! 混じり合いたいと、思う、本質的な、意味で。 例えば完全に交じり合うことのできる液体同士のように、溶ける、溶ける。 あなたの快感が、僕の快感だったらと、思う。 僕の快感が、あなたの快感だったらと、思う。 凸と、凹と、 繋がっているばかり。 溶け合ってしまいたい、と思う。 愛も、恋も、利害も、肉体も、なく。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 三角形 223 名前:三角形 [sage] 投稿日:03/10/02(木) 20 48 ID SR4Plmtq New!! 愛と、仕事と、お金とで三角形だと思っていたのだけれど、 SEXと、仕事と、お金で三角形なのよと、彼女は教えてくれた。 彼女は、泡姫だった。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Electric Baby 224 名前:Electric Baby [] 投稿日:03/10/02(木) 21 09 ID x8KsAsu+ New!! きらびやかなミラーハウス 蠍達の罠 羽交い絞めにされたままで キリキリ舞いのmotion 電気椅子で首を絞めて ステンドグラスの 欠片のナイフを突き立て アリゲーターのnation 壊れかけた君のサイボーグ? それならぜんまいが取れて バ ラ バ ラ に な っ て もう動かないよ 済まし顔のお姫様の羽根を毟り取り 葡萄酒の泡に溺れて 蕾を開くmotion 口移しで貪り付き果肉を千切って 舐めまわすのさ甘いキャンディ 耽美なintimation 可憐な機械のバレリーナ Electric Baby 赤い電気色の手錠をかけられたままの君の 青いうなじに魅せられて蠍達は宴に耽る Electric Baby 体を舐めて痺れさせてよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ジック 225 名前:ジック [] 投稿日:03/10/02(木) 23 31 ID xRlDef4G New!! 切り離さないように 悟られないように ゆっくりとイチバンの角度を探すだけで とっくに終わっているんだから 言うことなんて無いのに 変な声ばっか 時計見ながら いろんなこと調整して いろんなとこ調整して、動かして たまに気付いたりしても そんなの忘れて 爪伸ばしっぱなしでごめんね だけど、とっくに切り離されて 悟る必要なんてなくて がんばる意味なんて無くて キスするの躊躇して 気付かれたかなって、そんなんばっか 無言で 2、3秒したら 抱きつかれたんだと思う なんかあったかくて それで。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ フルーツバスケット 226 名前:フルーツバスケット [] 投稿日:03/10/03(金) 00 30 ID KUXlwheS New!! バナナ 白桃 リンゴ 仲良く並んでいるように見えるが やがてシュガースポットは バナナを一面に覆い尽くし 真っ黒に完熟していく バナナから出るエチレンガスは 自らを蝕むと同時に お隣さんまで侵入しやがってこの野郎 そんな時俺はどうすることも出来ず ただ地団駄を踏みながら余所見を しようとしていた 興味もないのに 青いみかんを 横目でちらりと見たのだけれど 白桃はもうグチュグチュで 目も当てられなくなっていた それでも横目で見たのだけれど 仕方なく青いみかんを見つづける 興味もないのにこの不細工野郎 でも何やら橙になってきやがって ちょっと見れるようになってきた いや真正面から見続けているのだけれど ふと藁が言う 「エチレンガスを出しているのはおまえの方だ」と もう何やら 笑えばいいやら 泣けばいいやら 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 45分後の激情 234 名前:45分後の激情 [] 投稿日:03/10/03(金) 14 08 ID cftKPo3x New!! ぎらつく目が女を少しずつ責めあがる 閃光を放ちつづける街の明りに女の喘ぐ声はよく似合う 殴れ 壊せ 破壊せよ 女の指が挑発している丸みを帯びた腰に手を置き 蛇のようにくねる二人の体は感情操作の割れたギターに乗せて揺れる影 子供が風船を膨らまし遊園地の片隅で爆発した ああ 殴れ 壊せ 破壊せよ 擦りつける ひっぱたく 千手観音が薄笑いを浮かべている 殴れ 殴れ 殴れ 壊せ 壊せ 壊せ 破壊せよ! 破壊せよ! 破壊せよ! 恍惚の果てに赤くはれ上がった女の頬へ暴力の上塗りをする女の悲鳴が聞える 汗が女の顔に落ちる ベッドの軋む音が心臓と呼応して加速する 鏡に映った自分の姿は万能に思える 殴れ 壊せ 破壊せよ! 殴れ 壊せ 破壊せよ! 拡声器で 喚き散らす! 拡声器で 喚き散らす! 好きだ!好きだ!好きだ! すぱーーーーーーーく 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ SEX SEX SEX 242 名前:SEX SEX SEX[sage] 投稿日:03/10/03(金) 16 10 ID vFoxDwDF New!! 黒いモヘアを着て、体を自分で 貧弱さ加減を確かめて撫でながら 僕は助走する。ジャンプはしない。 国道四号をノーザンソウルを聞いて ビビりながら88年式のカローラは疾走する。 草の生えてない手前の駐車場から白いジャージを着た 強面の奴らが不機嫌そうににらむのに怯えて 背中を小さくしながら鉄橋を渡る 交通事故の数倍は、疲れる 僕はお前等を認めてやるほど 肛門は大きくないんだ。 虐殺するチャンスを待ちながら ジミヘンを奏でる 屁 うんざりだ ブルーハーツに感動しながら 人を殴るようなボケにはなりたくない。 締め付けられた悪意が延々と体にたまって たまって、 精液は奪われてるんじゃなくて 圧縮されて血管に詰まる 心臓が不規則に踊って 眩暈がして 肺が楽しくわくわくしながら踊る クレイ・アニメーションの醜さだ 243 名前:SEX SEX SEX[sage] 投稿日:03/10/03(金) 16 11 ID vFoxDwDF New!! 我慢できなくなって つぶれた店の駐車場に 軽く車をとめる 気をつけて停車したつもりだが すこし柱に擦って 車を傷めてしまった。 挙句の果てに たぶん痰が乾いた跡を 目の側に置きながら 敢えて劇的に 硬いアスファルトにぶっ倒れる たとえばここで 素敵な女の人が心配しながらかけつけて 僕を抱き寄せてとか 夢のような行為を 実際夢想しながら 気絶していようじゃないか。 老けた面はいつになったら 年相応に戻るんだろうな とか どうでもいい思考をさも哲学的に 展開していってもいい で、気が付く。夕方だなって 244 名前:SEX SEX SEX[sage] 投稿日:03/10/03(金) 16 12 ID vFoxDwDF New!! 割烹着を着た花柄でできた オバサンが怪訝な顔をして 自転車で通り過ぎていった。 もう20分もしたら 気をとりなおして車に戻る おせっかいな警察が僕を 麻薬中毒者と間違えないうちに ここから立ち去らなきゃ ここから消え去らなきゃ あせって エンジンをかけて ウィンカーを出す 左折、青森方向 北へ、もっと北へ だけどいつのまにか粘着していた 精液と粘液が僕のモヘアのセーターを濡らしていた 抜け落ちたポリエステル製の擬似羊毛は、 そのままアスファルトにひっかかり 南への風向きを示す 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 5 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/637.html
お題 たわわ 開催期間 07/08/23~07/09/05 参加作品数 6 審査員 3人 本スレ 19の319-335 議論スレ 15 【チャンプ】 deity(大木人):5点 【準チャンプ】 たわわ:3点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 320 睡蓮 ゼッケン - 321 おれまつり あの人 1 322 たわわ - 3 323 一匁 - 1 324 それは - 1 325 deity 大木人 5 【審査員】 ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 虫 ◆Yh5.nC8OlA 青メガネ ◆ZtF6f3ypqw 【採点レス】 328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15 30 59 ID AoE3lVPK 1点 321 322 323 324 325 329 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/09/02(日) 16 09 24 ID bFe7qVxm 325 deity 2点 322 たわわ 1点 333 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 10 45 ID ohBMG5Em 322 324に1点。 325に2点で。 作品 睡蓮 ひとつ持っていきなさい、ほら ものおじすることはない やわらかい乳房などいくらでもあるのだよ、わたしには 欲しがりたいだけ 欲しがりなさい おまえたちの欲が限りのないものだとしても たかがしれているのだから、寿命あるものたちよ 貪り続けられるのなら、貪ったらいい わたしを 打ち負かせるとでも 思っている 心配顔の幼虫たち 蜜なら溢れている わたしの内奥の秘密から その泉を 見よ 清らかな 清らかな そして 眠りにつくことだろう わたしは 眠りを誘う 甘い根っこを おまえのからだのすみずみにまで 白い軟骨のある関節にそっと挿しいれてゆく おまえはすっかり安心して わたしに 還る日が 来る 320 名前:睡蓮[] 投稿日:2007/08/23(木) 12 05 49 ID TPMt9MmC 【コメント】 330 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 00 32 ID ohBMG5Em 320「睡蓮」 時を超えるたらちね Good! 無数に浮かぶ睡蓮のようにおっぱいが無限の泉からどんどん湧き出してくる、 まさに「たわわ」。我々はたわわなるおっぱいにかような無限の豊穣を 夢みていることを、改めて実感させてくれる。 Boo 「わたしを打ち負かせるとでも~」からリズムがぶつ切りになってしまい、 それまでの共感性が失せ「読ませたい」という作者の気持ちが前に出てしまった。 469 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/09(日) 22 34 32 ID UmVc26yZ 睡蓮を書きました。その前は獏を書きました。別のところで純金も書きましたよ。 まとめてゼッケンです。 おれまつり パーツはプラスティックで組み立てる見越しで繋ぎ止めたのはセメンダインで パチパ パパ チン パチン ポチン 俺を構成する可塑性物質が爆ぜ 足元からセメンタイト流れ シボレーに乗って 闇夜に散りばめられた虹彩のパーキングで もっとタイトにスクウィーズ プリーズと 他意と対と鯛で紅白の船盛り 「願いを込めて流せ」 ロビーからアナウンスが聞こえる 着陸後爆裂し黒煙がいい塩梅のアクセントで 「プランテーション プリーズ」で 願いを込めて星の高速道に垂れ流した 息と香り 俺は昔 亡くそうとしたし なく沿うことができたお前 沿線上の蜃気楼の中で無くした刹那 飛び立たんとしたものは形而上の助手席で 熱帯の柑橘類が立ち込める迷路 退屈の渋滞 だから 睨めっこしようぜ 鏡に実る果実は面白みもない顔で 天国から競りあがってきた片面尼僧で もう片面はモノラルで雑音で修羅 俺に聞こえたのは 「籠めたものを流せ」で パチパ パパ チン パチン ポチンと スイッチを捻ると 夜が夏にあっぷっぷ 面白くて爆ぜる我が家 321 名前:おれまつり[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 17 12 57 ID FoZhGPpf 【コメント】 327 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15 30 19 ID AoE3lVPK 321 おれまつり 「プランテーション プリーズ」。 あかんわあ、ツボつかれた。もう、背骨とかぐんにゃりさせていたいですね、できるだけ、長い間。 ところで、都市ですね、これ。人工的な唯物論の言葉で書かれてます。ネット上のヘミングウェイとでも。 心情の部分ではハードボイルド小説のような感傷があります。 たわわ→余剰。この変換には傷ついた敵意めいたものを感じます。これが感傷を生み出しているようです。 過剰な信号をわめきちらす勝手な個物たちの合間にあって、感受性のある人間は自我をより意識させられる。 自意識は人間だけが罹る病気です。 鋭敏な人間は身のうちに意識の自然を自覚的に整えなければ自滅の欲求に耐えられない。 聖域ではあらゆるものが法則にしたがって流れていく。 流れに逆らい、言葉で押し上げる、すなわち、嘘をつくという作業は余分なエネルギーを外部から奪ってきてなされる。 嘘は強盗です。 正直になれという意図のある態度の変更は嘘をつけといってるのと同じ軸上ですから、そういう上書きをするのではなく、解放せよ、と。そこで「籠めたものを流せ」、と。 最終連の手抜き感がリラックス効果をもたらします。ここは嘘ですが。 330 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 00 32 ID ohBMG5Em 321「おれまつり」 詩の作りかたが似ている気がする Good! 自動筆記的に作り出されていく言葉群の「たわわ」さと歯切れのよい語感、機械っぽさ とのギャップがおもしろい。 「パーツはプラスティックで組み立てる見越しで繋ぎ止めたのはセメンダインで」 いきなり初対面の奴にこんなこと言われたら、濡れる。 Boo 後半の展開があやふやになってしまい結局「?」に終わった気がする。 モスラの糸で繋がれた音と意味との関係性を使いこなさないと、結局俗にいう「シュール」 で終わる。「亡くそうとしたし なく沿うことができたお前」←これはやり過ぎか でも言葉のスパークでたわわさを生み出そうとする狙いは、この中だと一番好き。 468 名前:あの人[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 22 08 01 ID fmkpy5HS 「おれまつり」書きました、審査員の方々、 私などの作品ごときに、丁寧なコメントありがとうございました。 たわわ きみはゆっくりとしなり 震える 細かな棘が無数に繁る 草いきれの中で 靴下からじんわりと染みる 緑、緑、緑 きみはゆっくりとしなり 震える 傲慢さを孕む金色の 柔らかな波を受けて そこここから押し付けられる 無防備な酸素に 折れるほど両手を差し伸べて きみはゆっくりとしなり 震える 酷く底冷えのする夜に 温んだ水に浸されて 薄闇にほうと鳴く あの呼び声を覚えているだろうか 足裏にうずく 腐葉土の感触を 椎の実の甘さ ひんやりした樹皮 稲穂の匂い 瀬から上がって、石へ耳を押し当てた あの温もりと安堵を 忘れずにいてくれているだろうか きみはゆっくりとしなり 震える 熟して零れる様々に 目もくれまいと仰向いて きみはゆっくりとしなり 折れるほど両手を差し伸べて 震えて 篩う 322 名前:たわわ[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 01 17 57 ID c4lD60AQ 【コメント】 327 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15 30 19 ID AoE3lVPK 322 たわわ 実るほどこうべを垂れる稲穂かな。 構築物である儒教道徳の外見を剥ぎ、原型としての観察に戻ってみれば、そこに姿を現すのは自然への畏怖。 すべてが仕組まれている。人間に優しすぎる環境とはなんらかの企みのような気がする。 やさしい四季の甘い乳を吸いながら私たちは祈る。この母がどうか機械仕掛けではありませんように。 自然への不信という自己の存在に対する背徳におびえながら、人間は拝跪する。 いつかシュレッダーにかけられるのではないかと思いつつ。 329 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/09/02(日) 16 09 24 ID bFe7qVxm 322 たわわ 1点 第4連の呼びかけが、まだ詩としてこなれていない印象を受けましたが、 この連がこの詩の魅力でもあります。詩の同人誌に掲載されていそうな 行儀のよい作品。 331 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 03 04 ID ohBMG5Em 322「たわわ」 乙女たおやめアニミズム。 Good! こういうのを「みずみずしい皮膚感覚」って言うのか嗚呼。 「きみはゆっくりと~」のリフレインが冗漫になりがちな全体の雰囲気に 逆にピリッと酸味をきかせてる。こんな使い方ってあるんだなー 「きみ」っていう単語は結局押しつけがましくなっちゃうので 自分はあまり好きくないんだけど、安心して身を委ねる事ができた。 Boo ほんとうのほんとうに「敢えて」になるけど、ありがち、まとまり過ぎか。 核となる第4連の畳みかけもすっごく上手いんだけど、逆に何か物足りない。 あと、この詩を読んでて谷川俊太郎の「交合」って詩を思い出したんだけど、 これは要するに羊歯植物と作者がSEXをするという詩で、 こっちは交合して果てた後一気に冷めて他者への嫌悪を感ずるという ある種男性的で現実的なアニミズムなのに対し、この作品は女性的なアニミズム、 それも妄想の中でも一つになろうとする若干少女趣味的なアニミズムな気がして、 興を殺がれたのは確か。までも、そんなのどーでもいいや。 いろいろと勉強になりました。また読みたいです! 一匁 しつこく続く熱帯夜 汗疹をぼりぼり掻きこわす 蚊がわんさか飛んできて ブルンブルンと垂れ下がる あのこのうなじに蚊の玉すだれ わたしの腋下に蚊の玉すだれ 323 名前:一匁[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00 05 33 ID OEBXl6Xn 【コメント】 328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15 30 59 ID AoE3lVPK 323 一匁 ! 「蚊の玉すだれ」って。 強烈な悪夢をこう、すらっと書ける。 うらやましくはないけど、この感覚はすごいです。 331 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 03 04 ID ohBMG5Em 323「一匁」 レッドカーペットな衝撃詩。 Good! ぎゃああああああああああ Boo もっともっと狂気色が欲しかった。突き抜けた変態性が。 膨らますとしたら「あのこ」「わたし」らへんかな?人称のチョイスで色々と。 「ブルンブルン」もイメージはいいけどその前の「ぼりぼり」「わんさか」があるせいで ちょっとうるさくなっちゃった。別にこのオノマトペも普通っちゃ普通だしね。 それは ゆっさユッサと 揺れるボインさ 324 名前:それは[] 投稿日:2007/08/30(木) 22 09 40 ID kiqtLmpk 【コメント】 328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15 30 59 ID AoE3lVPK 324 それは 悟りを開いていらっしゃる。こういう人たちばかりだったら戦争もないでしょう。 ホントか? って気もするんですけどね。懐疑的なのは私の修行がたりないせいでしょう。 問題なのはテストの答案用紙に正解を書き込むように書かれた真実は、懐疑的な私を気持ちよくさせてくれない。そういうことです。 あくまで問題点があるのは読者である私であって、けして作者にあるのではない。さらに深刻な事態になってしまいました。 332 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 04 37 ID ohBMG5Em 324「それは」 今回一番の「たわわ」 Good! 「ゆっさユッサと」 「ユッサ」にものすごい重力の反動を感じさせ、 「揺れるボインさ」 「ボインさ」で言いきることによって一気に宇宙にダイブさせる。 Boo 無い。凄い言葉だと思う。「たわわ」ってテーマとスレありきだけど。 sageてたら謎の糞詩だった。 deity 42℃の村に冗談のように亀の甲羅が流れ着く それを見た村長は吉兆を村人に告げる 村人は自らの家に火を放ち山を目指す ぐるると狼が村人を取り囲む 盲目の長老とその孫が村に残る 42℃の村に泉は湧かず、川は流れない 井戸は土の音を立てる 長老は息子の名前を呼ぶ 孫は固い地面の芋を掘る 長老がまだ若い頃、猪が山に尽きることは無く 村長はまだ言葉さえ知らなかった 長老は既に死んだ息子の名前を呼ぶ 孫はひび割れた大地を探る いなくなった村人を思う 井戸を掘ろうと思う 大地奥深く流れる大河を夢想する 鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている 見えない畑が家畜の消えた柵の間を埋める 言葉を知らない孫は山を見上げる 虫と鳥ばかりが鳴き止まずいて 谷間の集落を壊れた水車ががたがたと風に吹かれている 呪いを吸い上げるばかりの水車は 秋に向かうほど狂おしく鳴き 葦とすすきばかりの泥地に狂騒を実らせる 325 名前:deity[] 投稿日:2007/08/31(金) 23 16 33 ID IiI+92nY 【コメント】 328 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/09/01(土) 15 30 59 ID AoE3lVPK 325 deity 最初は冗談めかして語ろうとした終末の幻視の重さに途中で耐え切れなくなった。 言葉を持たない無垢な豊かさはそれ自体が黙示録である。 再生がきっと来るのだろうと信じてはいるが、それ以上に確信しているのは、そのためにあらゆる文明は滅ぶのだということ。 予言は常に目の前を行進する。 329 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/09/02(日) 16 09 24 ID bFe7qVxm 325 deity 2点 欠落を描いて実りをイメージさせる手法が効果的。いろいろと中途半端 なんですが、それがかえって想像力を刺激します。映画のよう。 一見内容と無関係な「鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている」が 架空の湿度を生むようです。 332 名前:青メガネ ◆ZtF6f3ypqw [sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 04 37 ID ohBMG5Em 325 「deity」 女神の不在はノスタルジーたるユートピア。 Good! GoodじゃなくてGod。行間滅茶苦茶うまし。そして凄いスタミナ。お疲れ様です。 村人の非在によって喚起される生活の豊穣のイメージ、 またそのような人間の営みと関係なく色づく自然のたわわさ、 そして最後にそうした人間と自然とのギャップに 未来を予感する孫が寂寞たる荒涼を感じるという抒情の流れまで、ほぼ完璧。むまい。 作者の細やかな神経と構成力に称賛の嵐也。 Boo 唯一形容詞が登場する「鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている」、ここが若干浮き 気味か。それまでの流れからしても、ここはそんなに喚起力がいるところでは無いと思う し…多分。淡々と寓話的に進められてきた詩だけに、ここで艶っぽさを出した目的が不明。 335 名前:大木人[] 投稿日:2007/09/05(水) 23 17 09 ID FsiN/B7T deity書きました。 どうもありがとうございました。 次のお題は「きのこ」でお願いします。 投稿期間:9/5~9/12いっぱい 審査期間:9/13~9/16いっぱい どしどしよろしくー ページ先頭へ トップページ